独学大全
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谷剛彦『階層化日本と教育危機―不平等再生産から意欲格差(インセンティブ・ディバイド)社会へ』(有信堂高文社、 2001)
勉強が成就しない最大の原因は時間をさけないこと
ハウツーなんかたかだか数倍の効率の違いで比較的小さな問題
面倒なことから逃げたい人がハウツービジネスのカモになる
目次
序文 学ぶことをあきらめられなかったすべての人へ
「脳科学に基づいた勉強法」
モチベーション維持が大変
何を学ぶか決める
その知識がどんな位置付けなのかしる必要がある
変化に応じて学びを変える
うまくいっているのかチェック
うまくいっていなければ別の方法か、そもそも学ぶ対象が違うのか
泥沼な気もする基素.icon
文章が冗長だ基素.icon
現在著者が取り下げている二重過程理論を使ってなぜ学ぶのかを検討している(この時はまだ信じられていたようだ) system1を飼い慣らせばいい。具体的には皿を小さくする
数学は原始時代には役に立たないのだからsystem 1は忘れちゃう。でも何度も会うなら重要だから覚える 真理の錯誤効果 広告・プロパガンダ・勉強法で利用してる
とりあえず興味がないので飛ばした
本書の構成と取説
第1部 なぜ学ぶのかに立ち返ろう
〈独学の足場を作るために〉
第1章 志を立てる
無知くんと親父さんの対話1 学ぶことをやめない理由は何か
技法1 やる気の資源を掘り起こす「学びの動機付けマップ」
第2章 目標を描く
無知くんと親父さんの対話2 夢は巨人の肩の上で見る
技法2 学びの出発点を見極める「可能の階梯」
技法3 学びの地図を自分で描く「学習ルートマップ」
無知くんと親父さんの対話3 まずは1分間、勉強しろ
技法4 未来のミニチュアを組み立てる「1/100プランニング」
技法5 重い腰を蹴っ飛ばす「2ミニッツ・スターター」
第4章 時間を確保する
無知くんと親父さんの対話4 何を捨て、何を選ぶか
技法6 自分も知らない自分の行動を知る「行動記録表」
技法7 クズ時間を生まれ変わらせる錬金術「グレー時間クレンジング」
第5章 継続する
無知くんと親父さんの対話5 挫折する人が考えること
技法9 怠けることに失敗する「逆説プランニング」
技法10 日課を習慣の苗床にする「習慣レバレッジ」
技法11 やめられない、続かないを資源にする「行動デザインシート」
技法12 独学の進捗と現在地を知る「ラーニングログ」
第6章 環境を作る
無知くんと親父さんの対話6 強い意志よりサボらない仕組み
技法13 他人は意志にまさる「ゲートキーパー」
技法14 会えない者を師と仰ぐ「私淑」
技法15 共に読むことが開く知的共同体「会読」
コラム 金のない独学者に何ができるか
第2部 何を学べばよいかを見つけよう
〈何を学ぶか自分で決める〉
第7章 知りたいことを発見する
無知くんと親父さんの対話7 悩みをぜんぶ書き出せ
技法16 脳内知識の棚卸し「カルテ・クセジュ」
技法17 古代弁論術に始まる自己問答「ラミのトポス」
技法18 知的多角測量法「NDCトラバース」
第8章 資料を探し出す
無知くんと親父さんの対話8 「ググる」以外の武器を手に入れよう
第9章 知識への扉を使う
無知くんと親父さんの対話9 古典はあなたのために書かれていない
技法の前に 運に頼らない本の選び方
技法23 第1のレファレンスツール「事典」可能性としての博識
技法24 第2のレファレンスツール「書誌」調査の達人からの贈り物 技法25 第3のレファレンスツール「教科書」入門書・事典・書誌を兼ねた独学者の友
技法26 欲しい書物と出会う技術「書籍探索」
技法27 知の最前線に向かう「雑誌記事(論文)調査」
コラム 知のライフサイクル
第10章 集めた資料を整理する
無知くんと親父さんの対話10 最速の素人になる
技法の前に 点の読書から線の読書、面の読書へ
技法29 文献のネットワークを掌握する「引用マトリクス」
技法30 文献の群れを貫通して読む「要素マトリクス」
第11章 情報を吟味する
無知くんと親父さんの対話11 「トンデモ知識」につかまらないために
技法31 デマの矛盾をあぶり出す「タイム・スケール・マトリクス」
技法32 トンデモ主張を暴き出す「4分割表」
技法33 主張の根拠を掘り起こす「トゥールミン・モデル」
第3部 どのように学べばよいかを知ろう
〈学び方を学ぶこと〉
第12章 読む
無知くんと親父さんの対話12 様々な読み方で再読する
速読 Rapid Reading
技法34 知らずに使っている最速の読書法「転読Flipping」
技法35 必要なものだけを読み取る「掬読Skimming」
技法36 文献と対話する「問読Q&A Reading」
技法37 決まった時間で読み終える「限読Timed Reading」
平読 Plain Reading
技法38 読書技術の静かな革命「黙読Silent Reading」
技法39 身体に刻む読書の原初形態「音読Reading Aloud」
技法40 読み手を導く読書の手すり「指読Pointing Reading」
精読 Close Reading
技法41 読むことを考えることに接続する「刻読Marked Reading」
技法42 精緻に読むことに引き込む読書の補助輪「段落要約Paragraph Summarizing」
技法43 難所を越えるための認知資源を調達する「筆写Scribing」
技法44 すべての読書技術で挑む精読の到達点「注釈Annotating」
技法45 思考訓練としての訳読「鈴木式6分割ノート」
技法46 逆境を乗り越える要約注釈術「レーニンノート」
第13章 覚える
無知くんと親父さんの対話13 記憶の術(アート)よりマネジメント
覚えたいものを書き出し、覚えるメリデメを書く
良さそうな記憶術は試す
理解は忘れにくい記憶法
ただしハイコスト
記憶は理解を助ける
認知資源が安くなる
セルフテストより交換テストの方が効果が高いらしいけど、問題設定に強く依存しそうだと思った
技法48 記憶障害の臨床でも用いられる文章記憶法「PQRST法」 数字の羅列のような覚えにくいものを覚える技術
順番通りに覚えるために昔住んでいた家の間取りを使って位置に記憶を埋め込む
様々な派生系があるが、突拍子もないイメージを利用する
技法51 復習をモジュール化する記憶マネジメント法「35ミニッツ・モジュール」
キー
20分 新規学習
4分 準備
2分 昨日の復習
2分 1週間前の復習
2分 1ヶ月前の復習
5分 今日の復習
第14章 わからないを克服する
無知くんと親父さんの対話14 「わからない」と共に旅をする
技法52 思考の過程を声にする「シンクアラウドThink Aloud」
技法53 わからなくても迷わない「わからないルートマップ」
技法54 解いた自分を資源とする「違う解き方」
第15章 自分の独学法を生み出す
無知くんと親父さんの対話15 独学者として人生を歩む
技法55 自分という学習資源「メタノート」
第4部 独学の「土台」を作ろう
〈あらゆるものを学ぶ土台になる力〉
国語独学の骨法
1 読めないことを自覚する
2 おなじみ同士の言葉・概念の組み合わせを蓄える
3 論理はそもそも対話である
4 チャリティの原理 Principle of Charity
ある独学者の記録国語
英語(外国語)独学の骨法
1 ロンブ・カトーの分数式
2 挫折なき塗り壁式学習法
3 子ども辞典と事典はツールであり教材である
4 会話、スモールトークを超えて
ある独学者の記録英語
数学独学の骨法
1 数学にネイティブスピーカーはいない
2 想像力を止め、手を動かす
3 理解は遅れてやって来る
4 数学書は「終わり」から書かれている
5 証明の読み書き(リテラシー)を身に付ける
ある独学者の記録数学