武富士
1970年代に団地金融(個人相手)の高利貸しから始まった、かつてのサラ金(消費者金融)最大手武富士。経団連に加盟し、東証一部上場。会長の武井保雄は世界の長者番付にランキングされるなど、日本を代表する大富豪ともいわれた。 サラ金業界による政官財界への積極的な工作に阻まれ、グレーゾーン金利は長い間、残されてきた。武富士に関しては、右翼、暴力団、警察との癒着も明らかになっている。
だが、30年近く闘った宇都宮らの運動はついに実を結び、2006年に改正貸金業法が成立。グレーゾーン金利は撤廃され、過剰融資規制も大幅に強化され、多くの多重債務者が救済された。