楽天
楽天モバイルの大赤字によって危機的状況が続いている(他の事業は好調) https://gyazo.com/c140c74ddfa069e193d959a9db19278b
自前で基地局を持つ方針にしたので莫大な設備投資が必要になった
人口地域をカバーするために基地局を借りる(ローミング)利用料が高いので自前で持とうとした 途中で赤字に耐えきれずKDDIに頼る方針に
基地局自体はその時点での最新の仮想化技術を取り入れたので、一度構築すると競争優位性がある
他の携帯電話会社よりも設備投資額で40%、運営費用では30%もコストが低くなります。
通信品質が低く解約率が高い
友人A.icon楽天モバイル、全然つながらない
解約率を低めるために品質を上げようとすると、コストがかかる
どうやって顧客単価を上げるのか?
社債の返還は2024, 2025に集中しているが、自転車操業で乗り切る予定
「日本のリテール債市場は厚みがあり、当社の認知度も高いことから、リファイナンスは可能であると確信」(楽天)
三木谷氏によるとこれまで、楽天モバイルでは、年間3000億円程を設備投資に投じてきた。2023年も同等の投資額を見込んでいるが、そののち2024年以降は1200億~1500億円へ削減できる見込みという。
2兆円売り上げて2000億円の営業赤字
米格付け会社S&Pグローバル・レーティングの楽天の格付けはダブルB+です。これは一般的には「投資不適格」と見なされる水準です。
「コストをかけず、顧客を増やし、単価を上げる」という大きな矛盾を解消しなくてはいけません。
解決不可能なゲームをやっている
①自己資本比率は「4%」
②「3年で9000億円」の社債償還
③FCFは7000億円の赤字
④限られる返済の選択肢
⑤「虎の子売却」の可能性も
なお、私は楽天グループが数字を偽っているといいたいわけではない。数字は事実だろう。しかし、これをいかに表現するかが徹底的にうまい。そしてこれはMBAをこえた、一つのベストプラクティスとしてさんさんと輝いている。
以降も、これは皮肉ではなく、決算結果はさほど芳しくないはずなのに、絶好調としか思えないグラフが続く。これは令和の楽天文法である。グラフを工夫し、いかに対外発表で利用するかのきわめて高度な学習教材になっている。
繰り返すが、これは皮肉ではない。楽天の経営幹部は優秀な方々が集まっているが、その頭脳をフルに発揮した、見事な決算資料となっている。刮目せよ。