抽象的違憲審査権
「抽象的違憲審査制」とは、憲法裁判所型、ドイツ型の審査制度で、具体的事件を前提とせず、違憲審査を行う制度のことをいいます。 つまり、裁判所は具体的事件と切り離して違憲判断をすることができます。
違憲審査をするために特別に設けられた機関(一般的には憲法裁判所といいます)が、違憲審査を行うとされているため、憲法裁判所型といわれています。抽象的審査制は、ドイツ、イタリア、オーストリア、韓国等で採用されています。 憲法問題のみを扱う特別の裁判所(憲法裁判所)を設け,それが具体的事件の解決のためでなく抽象的に法令の合憲性審査を行う方式がある。抽象的違憲審査制とよぶ。それは,オーストリアに始まり,ドイツ,イタリアなどヨーロッパ大陸の国々で採用されている