当座預金が膨大なときに政策金利を上げたい→当座預金の付利引き上げ&資金吸収オペ
日銀の現在のBSの拡大振りは図表5の一番右の図のようなもので、
https://gyazo.com/52cbfc76b28a4663d3f7bd9509f4fe76
もはや、かつての買入手形オペに相当する共通担保オペを満期落ちさせたところで55兆円の資金を吸収できるにすぎず、短期金融市場には多額の資金余剰が残存することになる。 日銀当座預金に余力があると言うことは銀行は金余りな状態ということ 金が余っていたら銀行の貸し出す金利は上がらない
マイナス金利政策やっててもこれだけ積み上がっているのはなぜ?
同様の状況下で、いかにすれば短期金利を引き上げ誘導することができるのか。2015年末から先行して正常化に取り組んだFedが編み出したのが、民間銀行がFedに預ける当座預金にFedが付利する水準を引き上げ、それに大規模な資金吸収オペを組み合わせることで短期金融市場の動意を促し、市場金利が成立するように仕向ける、という手法だ。 当座預金の付利が増えるので、市場から当座預金に金が動く
そこで吸収オペをして当座預金の現金を減らす
付利せずに吸収オペはできないの?
銀行は基本的に当座預金においておいても儲からないので減らしたいはず
それなのに400兆円あるということは資金吸収オペでこの程度は減らせるということでは?
吸収したい規模はどれぐらい?
これで銀行の持つ現金を減らすことができる
Fedはこの手法によって実際に、2.5%にまで、政策金利であるFFレートを引き上げ誘導していた。日銀も、いずれ来るであろう正常化局面においては、Fedと同様のこの付利による手法に寄らざるを得ないことを国会での参考人質疑等を通じて認めているものの、この手法には、買い入れている国債等の資産の利回り次第では金利引き上げ局面で“逆ざや”となり...