外国為替市場
外国為替市場では、通貨の交換比率と金利がセットで取引されているので、高金利の通貨をロング(買い持ち)しても、低金利の通貨をロングしても、母国通貨ベースで期待される利回りは基本的にはどちらが高いとも言えない、という理解が基本である。 米ドルでも豪ドルでもブラジルレアルでもいいが、外貨ベースでの金利が日本円よりも高い通貨の債券や預金を持つことを、「為替リスクというリスクがあるけれども、金利が高いから『ハイリスク・ハイリターン』の原則に従った状況なのだ」と考える人が少なくないのだが、この認識は、外国為替取引に対する理解を欠いている。