場の量子論
おおまかに2種類ある
非相対論的なもの(物性物理学でつかわれるのはこっち) 量子力学の建設がおよそ 1923 - 1928 年頃に成されたが,この終わり頃には場の理論に関係する議論がもう始まっている. その直後の 1930 年代の初めにはすでに発散の問題に突き当たって,それから長らく停滞していたが,これについては 1948 年頃の繰り込み理論によってほぼ解決に至る.ファインマンによる経路積分の方法もこの頃の発明である. 物質と場を別種の存在とみなす
場についての法則は力学の外に与えられたものとして扱う
場の個別粒子(物質)への作用は力という抽象概念にまとめている
各物体は与えられた場から個別的に力を受けたと考える
個々の粒子それぞれは、それらの相互作用が考慮される場合でも、別個の力学的対象としてみなしている
場の量子論では
場の量子論へのこの移行を可能としたのがラグランジュ形式及びハミルトン形式の解析力学。解析力学において初めて
1 質点系全体が単一の力学的対象として扱われ
2 有限自由度の物質の力学と無限自由度の場の力学が同一の数学的枠組みで記述され
3 個別粒子に働く力と言う概念を必ずしも必要としない
ような力学の定式化に成功した
参考書