喰われ
ファンが求めるキャラクター像を上手く演じられるようになったからこそ、普段の自分のギャップが大きくなって、「自分はみんなが好きだと言ってくれるような人間じゃないのに」とか「私がやりたいものはこれじゃないのに、私はこうじゃないのに」とか「配信上のキャラクターのような人間にならなければ価値がない」とか強迫観念に悩むケースが多数派だ。
動画と違って配信はリアルタイムで交流するので、どうしてもメンタルへの負荷は大きくなる。友達のような距離感も、自分自身との境目が曖昧になりやすかったり、VTuber自身もファンも距離感を見誤りやすい難点があり、「喰われる」率は高いように感じている。
ただ設定を細かく決め込んで演じるロールプレイ型よりも参入ハードルが低いし、ファンがつきやすいのも事実なのでVTuber全体でみるとほぼ一番多いスタイルだ。それが「喰われ」のリスクにもつながっているのが友達のように話すタイプの難しいところだな。
メリットと表裏一体
ややこしいのは、友達のようないわゆる「素っぽい喋り方」で話していても、それがごりごりのロールプレイであることもあるんだ。だからロールプレイ型、非型と分けるのが丁度良いな。