同じリスクの金融商品なら、手数料が安いものを選ぶ
ドル高・円安を予想しているときに、ドル建ての外貨預金に資金を投じるのはいいことか。 素人の多くは、「いいことではないか」と答えそうな気がするが、これは正しくない。
個人向けに提供されている外貨預金というものは、金融商品としての構造比較の段階でダメなものが殆ど プロの銀行間で行う外貨預金は別
理由: 他にもっと良い商品があるから
仮に、予想通りに円安になったとしても、外貨預金の金利や為替手数料を考えると、同じリスクを取る外貨建てMMFやFXよりも明らかに損だからだ。円高になった場合にも、外貨預金の方が損は大きい。 金融商品としての優劣と、その時の市場環境に対する判断とは、別個に出来る
同じリスクの金融商品なら手数料が安い方がいい
「(他の商品と比べた場合に)同じ内容のリスクを取るのに、実質的な手数料が高い金融商品は、市場環境にかかわらずダメ」なのだ。つまり、同一カテゴリー内で相対的な手数料が高い商品に出る幕はないのである。
運用会社や販売会社にとっては身も蓋もない話だが、この区別が分かると、現存する投資信託の9割以上の商品を、市場予測に関係なく、自信をもって却下して、投資の検討対象から外すことが出来る