再生可能エネルギー
The Crazy Comes for Clean Energy - Paul Krugman
結論:再エネはすでに超安く普及してるのに、トランプは文化戦争ノリでそれを潰そうとしてて、結果的に電気代高騰や投資の無駄が出てる。
要点:
再エネは「高コスト」「不安定」論は2010年以前の古い認識。
2010〜2023で太陽光は90%、洋上風力は63%コスト低下。電池の進歩で不安定性もかなり克服。
すでに世界の多くで大規模導入済み。例:デンマーク70%、アイオワ65%、カリフォルニア38%。
それなのにトランプ政権は既存の風力発電(例:Revolution Wind)すら中止命令。
背景は
石油ガス業界から共和党への献金
再エネ=リベラル・フェミ・弱者文化、化石燃料=マッチョという文化戦争フレーム
個人的に風力嫌い(ゴルフ場の景観問題)
結果:数十億ドルの投資をパーにし、電力供給を減らし、AIデータセンター需要で電気代高騰の中で状況を悪化させる。
要するに「狂気」。ワクチン否定と同じで、合理性より偏見が優先。
Jul 07, 2025 Real Men Burn Stuff - Paul Krugman
一昔前の再生可能エネルギーは、空想的でヒッピー的な考え方だった
ピーター・ティールが「物理世界の技術が忘れられてる」と嘆いたのは2011年
その後エネルギー分野(特に再生可能エネルギー)で大革命が起きた
太陽光発電のコストは実質90%減、風力は70%減
LCOEの推定値(ただし、この推定は不完全な指標であることに留意)
https://gyazo.com/bada56048411979e64ec63fb750ced1b
https://www.irena.org/-/media/Files/IRENA/Agency/Publication/2024/Sep/IRENA_Renewable_power_generation_costs_in_2023.pdf#page=21
進化は現在進行形。「やってみて学ぶ」型で、効率もどんどん上がる。こういう場面では、 バイデン政権が導入したクリーンエネルギー税額控除のような政府補助金が進歩を加速させる
ここで問題:トランプ政権が全力で潰そうとしてる
One Big Beautiful Bill Actで再エネ税額控除を撤廃
風力発電の連邦政府の許可を停止している
なぜ?
確かに化石燃料業界は共和党に寄付しまくってる。
でも風力はテキサスが全米トップ。自分たちの経済基盤を自分で壊してる。
カネより感情の事例だと思う
「風力はクジラを殺す」とかトランプが言うのは、の自分のゴルフ場から見える風車の建設をスコットランド政府が止めなかったのが気に食わなかったから
マノスフィア(男らしさ崇拝・反フェミなネット界隈)と反再エネは親和性が高い。
クリーンエネルギー=フェミっぽくてイヤ!男はモノ燃やしてナンボ!
「男らしい」製造業を取り戻すぞ!lというのと一貫している(製造業は戻ってこないが)
問題:アメリカがこのまま化石燃料に執着し続けると…
気候変動のリスクが上がる
経済的にも世界から取り残される
中国は再エネが前進の道だと理解して全力投資中
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LCOE(ドル/kWh)
0.50 ─── 太陽光(2000年)
0.30 ─┬─
0.15 ─┼─── 風力(2000年)
0.08 ─┼─── 火力(2000年 & 2020年)
0.05 ─┼─── 太陽光・風力(2020年)
0.02 ─┴─
基素.icon
昔はダメダメな印象だったし、やらない方がいいと思っていたが技術革新が起きた