体感時間
「同じ時のながれ」
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感じられる時間の長さに影響を及ぼす要因には身体的な代謝を挙げることもできます。同じ長さの時間であっても,代謝が激しいときには長く,逆に代謝が落ちているときには短く感じられます。 時間知覚が身体的な基礎をもつものだとすると,身体的代謝が激しいときには,時間の長さの知覚の基礎にある過程も活動が激しくなります。たとえば時計が同じ1分間を示す場合(図左)であっても,通常よりも速く心的時間が刻まれることによって,1分間よりも長い時間が経ったように感じられることになります(図中)。逆に,身体的代謝が落ちているときには,時間の長さの知覚の基礎にある過程の活動も落ちているため,1分間がいつもより短く感じられます(図右)。
運動すると身体的な代謝は激しくなります。運動を楽しみながら代謝を盛んにすれば,その運動に注意を集中していたとしても,楽しい時間を長く感じることができるかもしれません。試してみてください。
https://gyazo.com/0326fb9c488ff1ad7f52852475c5a274
https://youtu.be/Uji29hQW4aI
同じ秒数の動画
心的な時間は、認識される出来事が多いと長くなり、少ないと短くなる
出来事をルーティンにしないように気づく準備をしておく(気づく=体験した出来事が増える)
早く過ぎる
狭くて暗い空間
ネットサーフィン
集中しているから
アルコールによる弛緩作用
夜中のウトウトしているとき(弛緩)
長く感じる要素
うるさいところ
恐怖を感じる映像
代謝が高い状態
1日の中で身体の代謝は変動していて、朝方低調な状態からだんだんと夕方にかけて上がっていき、17時頃にピークを迎えます
早起きした方が代謝の上がっている時間を長くできる
下がる時間は決まっている?
時間経過に意識を向ける
トイレや洗面所などに時計を置く
基素.icon 次元削減で認知負荷を下げると体感時間が早まる? 記憶の内容が細かくなればなるほど、その瞬間を長く感じるようになります。「年をとると時の流れが速くなるような気がするのも、そのためです」とイーグルマン氏は語っています。子どもの頃にはいつまでも続くような気がしていた夏も、大人になると、ぼんやりしているうちにあっという間に過ぎ去ってしまいます。つまり、大人になって世界がなじみ深いものになると、脳の記憶する情報が少なくなるので、時間が速く過ぎていくような気がするのです。
「このように、時間はゴムのように伸び縮みするものです」とイーグルマン氏。「脳の機能をフル活用していれば、時間は長くなります。以前にも経験したことがあったり、予想どおりの情報を処理したりする時には、時間は短くなるのです」
そのわかりやすい例が、いわゆる「オドボール課題」です。このオドボール課題で生じる視覚的錯覚を、イーグルマン氏の研究室で体験させてもらいました。この実験では、コンピューターの画面に一連の単純な写真が映し出されます。大概は、ありふれた茶色の靴の写真が繰り返し現れますが、時々、靴の代わりに花の写真が映し出されました。私の感覚では、写真の内容とともに、表示時間も変わったように感じられました。花の写真のほうが、靴の写真よりも画面に表示されている時間が長いような気がしたのです。 ところが、イーグルマン氏によれば、どの写真も表示時間は同じだということでした。唯一の違いは、写真を見る時の注意力の程度です。靴の写真は、3度目か4度目に現れる頃には、ほとんど印象に残らなくなっていました。それに対して、時々しか登場しない花の写真は、画面に長く留まっているように見えました。つまり、子ども時代の夏が続くように、いつまでも花が咲いているように錯覚したわけです。
脳は汎用コンピュータ