ワセリン
堀向健太:医学博士。日本アレルギー学会指導医。日本小児科学会指導医。
ワセリンには紫外線をブロックする効果があり、しかもたっぷり塗ったほうが効果が高い
トルコの健康な成人35人に対し、ワセリンを事前に塗っておき、24時間後に皮膚が赤くなって炎症を起こす程度を比較した研究があります。
すると、ワセリンをより厚く塗ったほうが、皮膚が赤くなりにくくなったそうです(※1)。
保湿成分を含んだ保湿剤を塗っても、日焼けをしやすくなることはない
Br J Dermatol 2002; 146:280-4.
ワセリン、ひまわりオイル、ココナッツオイル、サリチル酸には紫外線を軽減する効果があり、ミネラルオイル、グリセリン、オレイン酸にはその効果は認められない J Am Acad Dermatol 2013; 68:817-24.
https://youtu.be/3e4AneWXiaY?si=3uqDWoU677srF0iE
医者は肌の異常がある患者を見る
この視点で見るとワセリンは万能の保湿剤
どんな人が使っても問題ない
皮膚トラブルがあってもワセリンをぬっても悪化しない
正常な肌の視点だと、ワセリンはベタベタして使い心地が良くない
https://youtu.be/uti_x-Bylus
https://gyazo.com/f6449198240146218f69989f539e0877
化学的に安定しているので肌に何かが効果があるわけではない
<具体例>
医療用医薬品…白色ワセリン、プロペト
市販薬や医薬部外品…白色ワセリン、サンホワイト
赤ちゃんや敏感肌の人に使う時は、白色ワセリンの中でも精製度の高い製品を選ぶようにしましょう。