ヒロシYouTube参入の背景
特技:あったらTVに出ているよね。
「ヒロシです」というネタで1回売れて、いわゆる落ち目になりました。イメージがつかないと思うのですが、キャンプが大好きで、それをYouTubeで5年前から配信しています。そうしたらこれが人気になって、キャンプ、アウトドアの世界では有名になり、そちらで人気が出ました。いまはその仕事で呼ばれることが多くなりました。
もともとは、グループで集まったときにみんなで見て楽しむために、自分たちの思い出を動画にまとめてYouTubeに上げただけなんです
フォロワーが増え始めたら「広告収入が入るらしいぞ」って欲も出てきて(笑)、だんだんと見られることを意識して撮影するようになりました。
「ヒロシです」で売れてから、いろいろなことをやっていました。喫茶店を開いてみたり、バンドをやってみたり。そのなかでも、YouTubeのソロキャンプはただ好きだからやったものです。何も考えずにやっていたものが人気を得たのです。
あるとき後輩の連れてきた僕の知らない人が「焼きそばないんっスか?」とか好き勝手に振る舞うのが癇に障って(笑)。ああ、やっぱり大人数はイヤだなって。
ソロキャンプを2人でやればいいんだ! って話になりまして。3日後には一緒にキャンプへ行ってました。そのスタイルで慣らしていくうちに、ひとりで行くのも平気になりましたね。ちなみに、今では8人ほどのメンバーが集まっていますよ。
仕事と趣味をムリに区別する必要はないと思っています。だって、キャンプも仕事になると「芸人のヒロシがキャンプをする」要素が求められますからね。
僕はお笑いが好きでこの仕事を始めましたけど、苦痛なことの方が多くなって、「ネタが面白くてもバカにされるんだったら、好きなことをしたい」と、数年前に自らテレビを降りました。でも、世間的には消えたと思われていて、今どんなにメディアに出ていても、「ヒロシは相変わらず仕事がない」とか「面白くない」とかいう人がいるんです。「ユーチューバーに転身」っていうのもそうですよね。今すごく忙しいのに、それでもそんな風に言われたら、どうしていいかわからないですよ。一度イメージがつくと終わり。
だから、もうそういう声は気にしないで、そのときそのときで自分のやりたいことをやっていこうと思っています。例えばソロキャンプのブームが去って、動画を今ほど見てもらえなくなっても、僕は続けていきたいです。本当に好きな人は、ずっと見てくれるでしょうから。