ドワンゴ
ぼくがドワンゴを創業したのは、当時、始まったばかりのネットゲームに嵌まった優秀な高校生、でも社会的には落伍者のレッテルが貼られるだろう人が働ける場所をつくろうと思ったからです。 ドワンゴが東証一部に上場したときに部長の半分以上が高卒か中卒、どちらかといえば中卒のほうが多かったことは、ぼくのささやかな誇りです。まあ、続きませんでしたが。 営利企業の経営者である以上、弱者を直接救済することを目的にすることはできないと思っています。ただ、弱者は多くの場合、公平なチャンスすら与えられない。普通の人よりも難易度の高い人生ゲームをさせられています。そういったひとにチャンスを与えるということが、ぼくが経営者として事業を立ち上げるときに、ひそかに目指してきたテーマです。動画サイトも教育事業も。