コンタンゴ
Claude Opus 4.6.iconコンタンゴの本質は「保管コストの価格転嫁」
原油を物理的に3ヶ月後に受け渡すには、その間タンクに貯蔵する必要がある。タンク賃料・保険・資金の機会費用が発生する。これらのコスト・オブ・キャリーが期先の先物価格に上乗せされる。 つまり:
期先価格 ≈ 期近価格 + 保管コスト + 保険 + 金利 − コンビニエンスイールド
コンビニエンスイールドは「現物を手元に持っていることの便益」で、供給逼迫時に跳ね上がる。これが保管コストを上回ると期先<期近、すなわちバックワーデーションになる。 https://gyazo.com/dde3abf8a21be84925f6749a201eb46e
基素.icon遠い未来になればなるほど保管コストがかかるから平時は必ず今の価格(保管コスト0)より損をする
table:整理
状態 条件 典型的な局面
コンタンゴ(期先>期近) 保管コスト > コンビニエンスイールド 供給過剰・平時
バックワーデーション(期先<期近) 保管コスト < コンビニエンスイールド 供給逼迫・地政学リスク
歴史的には2004年までバックワーデーションが続き、リーマンショック後はコンタンゴ優勢の時期が長く続いた。原油が下落局面でもコンタンゴは発生するし、上昇局面でもバックワーデーションになりうる。価格の方向とは別の軸の話だ。
だから原油が下落しているときにコンタンゴが重なると、スポット下落+ロールコストの二重で削られる。2020年のコロナショック時がまさにそれだった。