コノシロの雌雄を外見から見分けることは困難。抱卵個体は腹が大きい
from 2025-04-29
モチベーション:卵を抱えたメスを釣ってしまった(腹を割って初めて抱卵個体だと気づいた)。産卵期のメスはリリースしたい。見分け方は?
o4-mini-high.iconChatGPT Deep Research.iconコノシロの産卵期と雌雄の見分け方
コノシロの産卵期(時期と産卵環境)
コノシロ(学名: Konosirus punctatus)の産卵期は春から初夏にかけてです。地域によって多少異なりますが、一般的には4月頃から6月頃までが産卵シーズンとなります(九州など暖かい海域では初春から始まり初夏まで続く)https://www.zukan-bouz.com/syu/コノシロ#:~:text=産卵期は九州では早く初春、そして初夏まで。%20春には汽水域近くに大型のコノシロが群れている。%20孵化は2、3日で初夏には新子と呼ばれる4センチ前後のものがとれはじめる。%20寿命は3年ほど。 https://tsurihyakka.yamaria.com/issues/コノシロ#:~:text=産卵期は春~初夏で、産卵期内に2~3回の産卵を行っていると考えられている。産卵は内湾浅場の底層域で日没後に行われ、産卵群は一斉に放卵放精する。卵は直径1。たとえば東京湾・相模湾では4月に産卵が始まり、5~6月にピークを迎えるとの報告があります。産卵期には成熟した成魚が内湾の河口近くなど塩分の薄い汽水域の浅場に大群で集まり、日没後の夕方~夜間に産卵します。コノシロは群れで一斉に放卵・放精(だれかれ問わず一斉に卵と精子を放出)する集団産卵型の魚であり、雌は直径約1.5mmほどの球形の浮遊卵(分離浮性卵)を産みます  。水温や地域条件にもよりますが、卵は約2~3日で孵化し、初夏にはシンコ(新子)と呼ばれる全長4cm前後の稚魚が出現します 。なお、コノシロの雌は産卵期中に2~3回に分けて産卵すると考えられており、年齢が高い個体ほど一度に産む卵数は多く、1歳魚で約4万粒、3歳魚では約17万粒にもなります。
以上のように、コノシロの産卵期は主に春~初夏(4~6月頃)であり、この時期には繁殖のため浅場に群れる習性があります。産卵は夕暮れ以降に行われ、群れ全体で一斉に産卵・放精するというダイナミックな繁殖行動をとる点が特徴です。
産卵期におけるコノシロのオス・メスの見分け方
結論から言えば、コノシロは外見上の雌雄差が非常に少ない魚であり、明確な体色や体型の違いはほとんどありません。ニシンやイワシなどと同じニシン科の魚で、群れで集団産卵する種類は、ペアで産卵する魚に比べて性的二形(オスとメスでの外見差)が乏しい傾向があります。したがって、コノシロの場合も解剖せず外見から判別するのは容易ではありません。色彩の「婚姻色」やオスだけに現れる突起(いわゆる「追星」)も知られておらず、パッと見ただけで雌雄を見分けるのは困難です。
しかし、産卵期の成熟個体に限れば、メス(抱卵個体)とオスで次のような違いが観察できます。
https://gyazo.com/e500f175e8f585aea82591d91115e3ac
https://daiheimaru.com/daiheimaru/1781/#:~:text=3月30日、同じ網で漁獲したコノシロです。
図:同じ漁獲網に入ったコノシロ成魚2個体(3月下旬、千葉県)。上の個体は腹部が太鼓のように膨らみ、下の個体より明らかに太って見える。この体型差は「別の魚種かと思えるほど」顕著であり 、実際に解剖すると上の個体は大型の卵巣を持つメス(産卵直前の抱卵個体)で、下の個体は産卵を終えて卵巣が縮小したメス(放卵後個体)であった 。こうした抱卵メスは産卵直前には体重が増え、腹囲が明らかに大きくなる。
メス(産卵期の抱卵個体):卵巣が発達して腹部が丸く大きく膨れます。外見上もオスや未成熟個体に比べ太って見え、腹が柔らかく張った状態です。実際、産卵直前の抱卵メスは産卵後の個体よりも重量が増している例があります。また、お腹を優しく押すと肛門から黄色~橙色の小さな卵がにじみ出る場合があります。卵そのものは直径1.5mm程度と小さいですが、産卵直前の個体では腹部を押した刺激で数粒の卵が出てくることがあり、これが確認できればメス(しかも抱卵中)と判別できます。一般的にコノシロは雌の方が成長がわずかに早く、大きめになる傾向が報告されており、群れの中でもひときわ大柄で腹の膨れた個体は抱卵したメスである可能性が高いといえます。
オス(産卵期):オスは精巣が小さいため腹部がそれほど膨らまず、全体に細身の体型です。外見だけでは産卵期でもメスほどの変化がなく、メスのように腹が大きく張り出すことはありません。腹部を軽く押すと白く乳液状の精液(白子)が出る場合があり 、それが確認できればオスと分かります。産卵行動時もメスを追尾する行動以外に特筆すべき差はなく、コノシロのオスは繁殖期でも体色が特別に変化したり、体表にざらつき(追星)が出たりといった現象は知られていません。
以上をまとめると、コノシロの雌雄判別は産卵期であっても視覚的には難しいものの、雌(抱卵個体)は腹部の膨らみ具合である程度判別可能です。特に「お腹が大きく張っている個体」はメスの可能性が高く、保護のため逃がしたい卵持ち個体に該当します。確実に見分けるには、腹部をそっと触診してみる方法が有効で、メスならば硬く膨らんだ卵巣を感じたり微量の卵が出たりする一方、オスならば腹部は膨らまず、押すと白い精液がにじむことがあります。釣り人や漁師の現場でも「腹を押して白子が出ればオス、卵(真子)が出ればメス」という目利きが知られています。
まとめとして、産卵期のコノシロでは:
抱卵したメスは腹が大きく膨らみ、腹部を押すと卵が見られることがある。
オスは腹部が膨らまず細身で、押すと白子が出ることがある。
このようなポイントに注目すれば、解剖せずとも生きたままある程度の雌雄判別が可能です。ただし個体差もあるため、100%確実とは言えません。特に産卵直後で卵を放出した直後のメスは外見がオスに近くなる(腹部がしぼむ)ため判別が難しくなります。そのため、産卵期にはお腹の大きな個体を優先的にリリースするという心づもりで運用するのが現実的でしょう。そうすることで、産卵前の貴重なメス(子持ち個体)を逃がして資源保護に役立てることができます。
参考文献・出典一覧
コノシロ【子之代、飯代魚、鰶、鮗】|釣り百科-あらゆる釣りの知識が集約!
:~:text=産卵期は九州では早く初春、そして初夏まで。 春には汽水域近くに大型のコノシロが群れている。 孵化は2、3日で初夏には新子と呼ばれる4センチ前後のものがとれはじめる。 寿命は3年ほど。 | コノシロ (コハダ) | 市場魚貝類図鑑
東京海洋大学・東大研究グループ「東京湾・相模湾におけるコノシロの産卵特性」(Fisheries Science論文)
:~:text=3月30日、同じ網で漁獲したコノシロです。 | 2021.4.10 コノシロの抱卵と身の味について | 大平丸 船橋漁港
魚の雄雌の区別 | 群馬県前橋市 寿司屋(すしや)の親父ブログ
:~:text=FISH FOOD TIMES 12,また別の方法では「お腹を押すと白い液体が出るのはオスで、メスは黄色い液体が出る」というのもあるらしいが、これはやらなかった。 実は仕入れた店 | FISH FOOD TIMES 12.2015 鮮魚コンサルタント樋口知康
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コノシロのメスの見分け方は不明
ググっても出てこない
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一般的に、魚類の性別判別には以下の方法が用いられます:
繁殖期の腹部の膨らみ:メスは卵巣が発達し腹部が膨らむことがあります。
腹部を押した際の分泌物:オスは精子、メスは卵が排出されることがあります。
解剖による生殖腺の確認:卵巣や精巣の形状で性別を判別できます。
これらの方法は、繁殖期や解剖を伴う場合に限られ、外見だけでの判別は困難です。