クソリプ訴訟
ネット上で懲戒請求をあおられた結果、弁護士2人に計約4千件の請求が出された
ツイッターでこのうち約960人の請求者に対して訴訟を起こす考えを表明するとともに、和解を打診。一部の請求者からは和解の申し出があった
訴訟をして高裁で弁護士が勝訴。慰謝料30万円
両高裁判決は、共に、懲戒請求者がした1件の懲戒請求につき1つの不法行為が成立すると判断しており、また、3名の弁護士が受けた精神的苦痛の内容として、「見ず知らずの者から不当な害意を向けられるという恐怖を感じたこと」を評価し、1つの不法行為につき慰謝料30万円が相当と判断しています(また、3万円の弁護士費用も認容)。
誰がやった?
大量懲戒請求は、驚くことに、高齢者がほとんどという印象です。
もちろん、1000名もいるので、中には若い人がいるのかもしれませんが、少なくとも、この事件をきっかけに接触した私に対して懲戒請求をした人たちは、私より世代が上という印象を持ちました。
経緯
2016年4月 佐々木弁護士個人が東京弁護士会が朝鮮学校への補助金支給をめぐる国の対応を批判する会長声明を出した 2017年6月
声明による意見表明を「犯罪行為」などとして、佐々木弁護士を含む同弁護士会の10人に対して大量の懲戒請求が出された。ネット上で請求が呼びかけられ
2017年9月
佐々木弁護士の事務所に「懲戒請求者は90億人いる」「外患誘致」などと書かれた封書も届いた。
同弁護士会の役員ではなかった佐々木弁護士には請求を受ける心当たりがなく、ツイッターで請求の動きを批判。北弁護士も佐々木弁護士を支援するツイートをした。すると、2人に対する懲戒請求が相次いだという