アメリカで科学の破壊が進行中
2026-04-07 MAGA Is Winning Its War Against U.S. Science
トランプ政権の最新予算案、軍事費を爆増させる一方で研究資金を壊滅的に削減しようとしている。「アメリカ科学、終わりの始まり」みたいな話。
すでに現場では締め付けが始まっている。全米科学財団(NSF)の新規グラント承認件数が激減、既存グラントも多数凍結・打ち切り。特に感染症研究が標的にされている。
さらに外国人留学生へのビザ発給も急減。研究の担い手を物理的に締め出している。
アメリカの科学的地位はトランプ以前からすでに凋落していた。1990年代は世界の残り全部を合わせたより多くのトップ論文を出していたが、今や中国に大差をつけられ、EUにも抜かれて3位。「ヨーロッパは遅れている」という定説も怪しい。
共和党がなぜ反科学になったか?科学者がほとんど民主党支持だから、というのが一因。20年前でも共和党に献金する科学者は少数派だったが、今はほぼゼロ。物理学者ですら社会学者並みに非共和党化している。
科学者が共和党を支持しない理由は単純明快。進化論・気候変動・ワクチン安全性など、科学的コンセンサスと真っ向から対立する立場を党是にしているから。証拠に基づく政策立案そのものを敵視している。
結果、共和党側も「科学者はどうせ敵」という認識を固め、科学研究を政治権力への脅威とみなすようになった。MAGAの反知性主義と批判アレルギーが合わさり、「無知は力なり」が事実上の党是になっている。
ダメージは「数年後」の話ではなく、今後1〜2年で米国の科学体制が深刻な崩壊に直面する。
失われるのは科学的成果だけではない。科学的リーダーシップを失った国が「大国」でいられるか?答えはノー。
from 2025-05-09
https://open.substack.com/pub/paulkrugman/p/magas-war-on-science
アメリカの科学は現在破壊されつつある
4月の雇用報告はトランプの関税発表後の影響ではなく、その影響を測るには時期尚早
アメリカ 4月雇用統計 就業者17万7000人増 市場予想上回る | NHK | 雇用統計
MAGA運動は科学全体への攻撃を強めており、「woke」な領域に留まらず、基礎研究全般に影響を与えています。
NSF(米国国立科学財団)の予算凍結
4月30日にNSFはすべての資金提供を停止。新しい助成金の提供も凍結され、政治的な判断で審査が行われるようになっています。
「機関の優先事項に合わない」提案は却下される方針が示されています。
米国立科学財団の長官が辞任、トランプ政権からの要求に対処する中 - CNN.co.jp
他の科学機関への影響
NIH(米国国立衛生研究所)、NOAA(米国海洋大気庁)、研究大学も予算削減や攻撃を受けており、米国の科学基盤が崩壊しつつあると述べています。
なぜ科学を攻撃するのか
科学は「ワクチンは自閉症を引き起こさない」「風力発電は鳥を大量に殺さない」など、MAGAの信念に反する事実を突きつけるからだと主張しています。
そのため、MAGA支持者は科学を否定し、その存在すら許したくないと考えているとしています。
不都合な真実