【推しの子】
TVアニメ版
1話みた 2023-10-01
ここまで全部を1話でやるのは1話の満足度が高い
急展開が冒頭と終わりにある
話の区切りとしてちょうど良さそう
施設育ちなどの悲劇属性単体だけでは視聴者に共感されない
(おそらく)退場するキャラクターだが重要な役割なので魅力的に描く必要がある
アイの過去は直接的な描写は存在しないが、時系列的な心の動きと、信念の行動を描くことでキャラクターの一貫性を成立させている
親ガチャハズレなので自分が愛されないから愛し方を知らないし、嘘をついて愛を語りたくないと考えていアイは、「嘘でもいいから言ってみよう。やっているうちに好きになるのだから(意訳)」というスカウトの提案でアイドルになることを決める 子供ができたら愛せるだろうと考えて出産するが、愛していると言ったときに自分がその言葉に自信を持てるかどうか自信がなくて怖いので、子供が3-4歳になってもまだ愛していると言うことができない
ファンを愛せたかはわからないが、愛したいとは思っている。ファンに刺されてもその気持ちを面と向かって言えるぐらいに強く
努力の一環としての同調をする
瞬間的に相手の欲しい答えを出すようにしているので、自分の意思がどこにあるのか希薄
ファンが喜ぶ笑顔を自分から出すことはできないが、褒められれば学習して再現できる(39:00)
演出的には先にこちらを出して「不気味なキャラクター」付けをするが、後から理由を説明した時に視聴者はアイの努力の一環であったことに気づく
一貫性はキャラクターを「こう言う人だ」と受け手にラベリングさせる機能がある
成長
親としての成長
子供の幸せのために稼ぐ必要があることに気づく(33:00)
ルビー
前世の病弱な記憶からうまく体を操作することができない
この呪縛から解き放たれるまでは作中の描写時間では数分程度だが、アイのキャラクターも立っているので「ああ、私も踊っていいんだ」という名演でかなりグッとくるシーンになっている(1:00:00)
母親と重ね合わせた顔演出
表現
クライマックスの死のシーンが良かった
壮絶な状況だが、アイの自己実現が成就した悲喜交々のシーンから、絶命し、綺麗なアイドルから汚い抜け殻になる描写の妙
目の光の消失の落差
線の細かい線が蕪雑に描かれ、ぼさぼさとした不潔な印象の髪の毛になった
現実にはなさそうだけどフィクションとして面白い要素
喋りすぎる監督
働き方改革、あたりは10代には通じないが20-30代には通じるような要素かな
目の造形は特徴的なのでアニメ化するにあたって遊びたくなるパーツ
2:58〜の曲が1話のクライマックスに相当する
2-3話
1話でも利益構造の話があった
裏方を描いている
アクアのルビーの止め方は幼稚に感じる
3話
21:34のかなの動きのシークエンスで飛んでるフレームがある。Blu-rayで修正される奴?
過去からの成長
かつての自分と同じキャラクターを出すことでギャップを描く
絶頂期を超えて挫折し、引退も考えたが努力の結果かつて自分が批判していたこともやりながらふてぶてしく生きる 1話で(本人には言われていない)欠点の指摘に(代償を払って)自力で気づいて改善している
自分の能力を客観視し、作品のあるべき形を把握した上で、作品が理想に近づくための行動をしている
職業人の完成形の一つだと思う。プロ中のプロの仕事基素.icon
名演技がむしろ邪魔ならば、作品の目的である役者の引き立てのために演技のレベルを落とす。かなにとっては不本意でも、作品の理想を優先する。
自信家だがエゴがいい感じに抜けていい女になっている
商業上の政治が必要ない現場担当は、作品のために頑張っている
下手くそな役者でもなるべくマシにする演出
作中でも言及があるが、こう言う人は低収入のクリエイター業に結構多いと思う
経済合理性からくる必然