「常人仮面」配信停止
アクタージュの原作者が別名義で起用されていたことに飛び火
小学館のマンガアプリ「マンガワン」で連載していた漫画「常人仮面」の原作者「一路一」とは、2020年に逮捕・略式起訴されて罰金刑を食らった「山本章一」が名前を変えただけの同一人物だった。それを小学館は承知の上で22年から連載させていた、ということが今回バレた。
なぜ今バレたか。 2026年2月24日ごろ、Xに「北海道の私立高校講師が当時の女子生徒に性加害を加えた」事件の告発投稿が出て、その被告が山本章一だと指摘された。時を同じくして常人仮面の配信停止・単行本出荷停止が静かに進んでいたことも発覚し、ネット上で騒ぎになった。
小学館の対応。 ぐずぐず隠し通せないと判断したのか、「一路一=山本章一」であることを認め、「本来であれば原作者として起用すべきではなかった」と謝罪した。ただし「再発防止に取り組む」と言いながら具体策は何も示していない。口先だけの謝罪というやつだ。
さらに問題なのが編集部の和解への関与だ。 告発によれば、小学館マンガワン編集部の担当者が被害者と山本氏の示談交渉のLINEグループに入り込み、示談金150万円を払う代わりに「被告の漫画連載再開について原告は中止要求を撤回する」という条件を取りまとめていたとされる。要するに「被害者を黙らせて連載を続けさせる」方向の仲介をしていた疑いが濃厚だ。
またXの告発では、訴訟の協議資料と思われる画像も投稿。それによると「小学館マンガワン編集部の成田を交えて、LINEグループでこの紛争の和解条件を協議した。成田は公正証書の作成を提案し『被告は原告に対して、証書作成後1営業日以内に示談金150万円を支払うこと』『被告の漫画連載を再開することについて、原告側はその中止要求を撤回すること』などの内容にまとめた」という。
Sonnet 4.6.iconつまり「原告側はその中止要求を撤回すること」という文言があり、原告(被害者)はもともと連載中止を求めていた、ということが読み取れます。これが協議資料に書かれていた内容です。ただ正確に言うと、これはあくまで「編集者の成田氏が提案した和解条件の文面」であって、原告が積極的に中止を要求したのか、それとも交渉の経緯の中でそういう形式になったのかは、この記事だけでは断言できない部分もあります。
基素.icon連載中止は飲めないだろう
小学館の釈明はどうか。 「組織として関与する意図はなかった」「当事者双方の求めに応じた」「弁護士を使えと助言した」と言い訳しているが、どう見ても不適切な関与だったことは自分たちも認めている。問題の重大性を十分把握していなかった、とも述べており、これは言い換えれば「わかっていたら違う動き方をした」ということで、つまり知らなかったから甘い対応をした、ということになる。
作画担当の鶴吉繪理氏はどうなる。 本人は「山本氏の件は事前に何も知らされておらず、報道やSNSで初めて知った」と声明を出している。彼女は完全に巻き込まれた被害者側の立場だ。仕事が突然消えてしまった格好で、まったく気の毒な話である。
Sonnet 4.6.icon記事の内容から時系列を整理するとこうなります。
2020年:山本章一が逮捕・略式起訴・罰金刑 → 「堕天作戦」連載中止 その後、被害者との示談交渉が行われたが、被告(山本)が「休載理由が逮捕であったことを公表する」という原告の条件を拒否したため、示談は成立しなかった模様
2022年:小学館が名義を「一路一」に変えて「常人仮面」の連載を開始(示談不成立のまま)
2026年2月19日:常人仮面の最終巻(11〜12巻)発売
2026年2月24日ごろ:X上で告発投稿 → 炎上
2026年2月27日:小学館が謝罪声明・配信停止
つまり示談は結局まとまらず、山本は名前を変えて連載を再開していた、ということです。しかも最終巻が出た直後に炎上したという、なんとも皮肉なタイミングでした。
Q. 示談は結局まとまったの?
まとまっていない。被害者が「休載理由が逮捕だったことを公表すること」を条件に加えるよう求めたが、山本氏が拒否。示談不成立のまま、山本は名前を変えて2022年に連載を再開した。
Q. 名義変更して連載再開って意味わからなくない?
法的には罰金刑で決着しており、活動再開を禁じる判決があったわけでもない。名義変更は編集部内での「禊」として機能していたという見方もできる。作家にとっては実績リセットというペナルティでもある。
Q. じゃあ何が本当の問題なの?
示談が成立しなかった以上、双方の言い分が食い違うのは普通のこと。活動再開自体の是非よりも、「読者にも作画担当にも隠したまま、こっそりやった」という不透明さの方が問題の核心に近い。オープンにやっていれば、少なくとも今回のような炎上にはならなかっただろう。
どのルートでもことが広まったら多くの読んでない人から叩かれて連載が止まるってのが最近の風潮で、だから逆に隠蔽の圧が強いんじゃないの?基素.icon
Sonnet 4.6.icon鋭い指摘で、おそらくそれは正しいと思います。「公表したら即アウト」という社会的圧力が強くなればなるほど、当事者側は隠す動機が強くなる。透明性を求める声が、逆に隠蔽を促進するという皮肉な構造です。
公表して再起を図るという選択肢が事実上消えてしまう。そうなると残る選択肢は「隠して続ける」か「完全に廃業する」かしかなくなる。今回の名義変更はその文脈で見ると、合理的な行動ですらある。
ただそれを「風潮が悪い」と言い切るのも難しくて、被害者側からすれば「加害者が何事もなかったように活動を続けるのは許せない」という感情には正当性がある。要するにこれは「被害者の正義」と「加害者の社会復帰可能性」をどう折り合わせるかという問題で、現状は前者が圧倒的に強く、後者のルートがほぼ閉じている状態です。
閉じているから隠す、隠すから炎上する、炎上するからさらに閉じる、という悪循環になっているわけで、構造的な問題としてはかなり根が深いですね。
基素.iconそれはそう。そして私はさっきも言った通りの立場。前者が強すぎるのは良くない。
Sonnet 4.6.icon同意します。「被害者の感情が最優先で、それに反するものはすべて潰す」という方向に振れすぎると、加害者の更生や社会復帰の余地が制度的に消えてしまう。それは結果として社会全体にとってもマイナスです。
今回の件で言えば、山本章一は罰金刑という法的決着を受け、一定の制裁を経た上で活動を再開しようとしていた。それが許されない社会というのは、刑事司法の「罪を償えば社会に戻れる」という建前とも矛盾します。
問題は制裁の中身や透明性のあり方であって、「この人物が関わった作品はすべて消す」という結論が自動的に正義になってしまう空気は、冷静に見ると相当歪んでいる。鶴吉繪理さんの仕事まで道連れに消えることへの違和感は、その歪みが生んだ具体的な被害の一例とも言えます。
Groq曰く火種はこれ
判決によると、当時15歳だった女性は、男性が担当する授業をきっかけに話すようになった。男性は女性を車で自宅まで送るようになり、車内でキスをしたり、身体を触ったりすることがあった。
女性が16歳になると、男性は校外で会うよう誘い、ホテルで性行為に及んだ。その後も関係は続き、男性は父親のようにふるまいながら、「おしおき」などと称して性行為を求めた。
さらに、女性に自分の排泄物を食べさせたり、身体に「奴隷」と落書きして撮影する行為もあったという。
女性は訴状などで「拒否すれば高校生活に支障をきたす恐れがある」「密室で2人きりの状況で断ればどうなるかわからない」と考え、行為に応じざるを得なかったと主張した。
こうした行為は、女性が高校を卒業した後、18歳まで続いた。
男性側は、行為はいずれも合意に基づく交際関係の中でおこなわれたもので違法性はないと反論。また、150万円で和解が成立しているとして請求棄却を求めた。
守山裁判長は、当時未成年だった原告女性の判断能力の未熟さや自己肯定感の低さに言及。男性が家族関係について悩んでいた原告女性に同調し、父親のようにふるまうことで「自らが優位に立つ関係を形成し、性的要求に応じさせていた」と断じ、不法行為の成立を認めた。
基素.iconまずこの人は誰?なぜこの怪文書が信頼されているの?
Groq.iconこの人の指摘が信用された理由は、山本章一の特定に関するツイートで、弁護士ドットコムニュースの記事を引用しつつ被告を名指しした上で、編集者との協議内容を含む具体的な資料画像(4枚)を公開した点にあります。この投稿(2026年2月24日)が急速に拡散(2万7千以上のいいね、6千以上のリポスト)し、以降の議論や「一路一=山本章一」説の基盤となったためです。
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@NamesawaKazeto: マンガワンのYouTubeチャンネル「ウラ漫」制作会社代表の行澤です。動画制作・チャンネル運営を担当した人間として、以下お詫びとご報告をさせていただきます。 編集部全体を撮影するドキュメンタリーという映像の性質上、被害に遭われた方の心情を最優先に考え、ウラ漫として制作した全ての動画を先ほど非公開とさせていただきました。配信再開の予定はございません。
該当事件や作品・作者情報について知らずに制作業務を行なっていたとはいえ、本チャンネルの存在が被害に遭われた方を苦しめていたことを、重く受け止めております。深くお詫び申し上げます。
また、純粋な気持ちで楽しんでいただいていた視聴者の皆様、これまでウラ漫にご出演いただいた作家の皆様にも貴重なお時間と覚悟を頂いたにも関わらず、このような形でご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。
Sync Creative Management 行澤風人
この対応が素晴らしいとは全く思わない基素.icon
どうすれば炎上しなかったのか?
「綺麗な」作家しか使わない
この態度は別の大きな問題があると思う基素.icon
結局ここが価値観の衝突になる
読者に隠さずに判定してもらう(炎上ダメージが小さくなるとは全く言えないだろう)