envelope
1.
アタック
ディカイ
サスティーン
リリース
2.
エンベロープとは、コロナウイルスやインフルエンザウイルス、などのウイルス粒子に見られる脂質二重膜の構造のことを指します(ref.1)。
R. E. Hurlbert. (2020) “INTRODUCTION TO VIRUSES,CHAPTER #11: VIRUSES”.
これらのウイルスにおいて、エンベロープはウイルス粒子の最も外側に位置しており、ウイルスゲノムおよびカプシドと呼ばれるタンパク質の殻を覆っています。エンベロープの有無はウイルスの種類を鑑別する指標にもなっています(Table)。 エンベロープ膜は基本的に宿主細胞の脂質二重膜に由来
エンベロープウイルスは、感染した細胞内で増幅され、そこから細胞外に出る際に小胞体やゴルジ体などの細胞内膜の脂質二重膜を被ったまま出芽することによって、エンベロープの脂質膜は獲得されます。 エンベロープ構造は、スパイクタンパク質などの膜貫通タンパク質が含まれています。
糖修飾されたスパイク先端は、そのウイルスが宿主細胞に吸着・侵入する際に細胞側が持つレセプターに結合する部位であり、ウイルスの宿主細胞への感染の特異性に重要な役割を果たしています(fig.2)。 ウイルス遺伝情報の突然変異によりスパイクタンパク質の構造に変異が生じた場合には、宿主細胞への感染性が消失したり、異なる受容体への感染性が生じたり、疾患特性が変化しうると考えられています(ref.2, 3, 4)。