XREAL
社員600人のスタートアップ
https://www.moguravr.com/xreal-raise-2024-01/
from 2025-01-23
「空間コンピューティングに向けたピースが揃う」XREALが戦い続けられる理由、そして次の挑戦 - Mogura VR News
会話しているときに「ねえ、天気はどう?」と聞けば、天気を調べてくれて教えてくれる、そんな世界観はおそらく今後2〜3年で実現すると思います。
そう思う
チー:AIが深く組み込まれたOSになることで、もう自分がこの機械を操作しているという感覚ではなくなります。いまのところ、ノートPCやスマホを使うときは、自分でアプリを開き、全部操作する。でも今後のXRの一つの形としては、「自分がグラスを操作している」という感覚より、「AIと会話している」ようになるかもしれない。まるで人と話すように。そのAIはインターネットに接続されているから、「天気を出すべきか」「ゲームなのか」「別の情報なのか」をシームレスに切り替えてくれます。
AIが常にいるので気軽に相談でき問題が解決する
いまARデバイスは、いろいろなデバイスや、プラットフォーム、SDKがあって、開発者は「どうすればいいんだ?」と混乱しています。 でも、Android XRなら、そういう環境をまとめられる可能性がある。みんなが同じ方向を目指せるのはとても良いことです。
AppleはVision OSを展開していますが、開発者を集めるところでつまずいたり、AIがOSにネイティブに組み込まれていません。
NVIDIAのCEOのジェンスン・フアンは「AIが次のOSだ」と言っていましたが、私もそう思います。だから、すごく楽しみなんです。
Android XRはGemini(LLM)との深い連携が前提になるでしょうし、いろいろなものが組み合わさる。
...空間ディスプレイにはすでに素晴らしい市場があります。一方、空間コンピューティングとなると、まだ早すぎる感じがします。Appleですら苦戦しています。空間コンピューティングが大きく普及する引き金はどこになると思いますか?
チー:ようやくすべてのパーツが揃いつつある、という印象を受けています。これまではハードウェアはなんとか整っていたものの、OSやカルチャーが足りなかった。でもAndroid XRが出てきたことで、ARグラスと合わせてようやく体験が完成するんじゃないかと思います。だからとても期待しているんですよ。
ーーつまり、Android XRが最後のピースのひとつだと?
チー:そうだと思いますね。
Googleはすでに自社のファーストパーティアプリを移植し始めています。Maps、Photos、YouTubeなどはすごくいい出来です。
Apple Vision Proではまだ見られないようなことをすでにGoogleはやっている。
重要なのは、消費者が納得するだけの品質を満たすことです。それができない企業は続かないでしょう。
わかる。半額でも品質を満たしてないなら使えない。使えないとわかっている製品は買わない。
チー:他の会社でも参入はしたいけど、大きなコストや労力をかける覚悟がない場合は結局撤退してしまう。ARハードウェアは本当に難しいビジネスです。XR業界に長くいるとわかることですが、この業界は挑戦する時間が長く続いていて、誰もがすぐに収益を得られるわけではない。MetaやAppleですら利益を出しているわけではありません。そうなると、やはり時間をかけて性能を上げ、消費者が納得するレベルに到達するまで粘るしかないんです。