UEFI
table:BIOS v.s. UEFI
BIOS UEFI
動作モード(bit) 16 64
ファームウェア開発言語 アセンブリ C++/Rust
最大ディスク容量 2TB 8ZB(80億TB)
最大パーティション数 4 128
UEFIとBIOSはどちらも表面上「OSの起動前に動くプログラム」となっていますが、実際に実行しているタスクは異なります。 UEFI以前
BIOSはマスターブートレコード(MBR)と呼ばれる特殊なストレージ領域によってパーティションを管理 UEFI
UEFIはGUIDパーティションテーブル(GPT)と呼ばれるパーティション形式に対応しています UEFIはイニシャライズと起動に関するすべての情報を、HDDやSSD上に設けられたEFIシステムパーティションと呼ばれる特別な領域に保存する仕組み。
ブート情報をMBRではなくストレージのシステムパーテションに保存している基素.icon
このEFIシステムパーティションには、コンピューターにインストールされているOSのブートローダーも含まれます。
UEFIはプラットフォームに依存しないので、場合によってはPCの起動時間がわずかに早くなるという利点があります。
歴史
「Unified Extensible Firmware Interface」の略
「United EFI Forum」と呼ばれる団体が定めた仕様
2005〜
Intelとヒューレット・パッカード(HP)が開発したEFI(Extensible Firmware Interface)が基
EFIは2000年
BIOSはリアルモードの16bit環境で動作するため、ROMから読み込んで実行できるコードの量には1MBのメモリ制限が科されます。また、BIOSは基本的に16bit環境でしか動作しないので、マザーボードごとにハードウェアの進歩によってプログラムが複雑化するにもかかわらず、その開発にアセンブラのような低級言語を利用しなければならない制約があり、難度が高いというのも懸念すべき材料でした。
UEFIであれば最初から64bitモードで動作することができるので、メモリ制限が撤廃され、OSが読み込み前に悪意のあるコードが実行されないようにするセキュアブートや、暗号化機能が組み込まれたドライブのセキュリティ機能を使うことができるようになります。また、ファームウェアもC++やRustなどの高級言語でコーディングできるのも大きなメリットです。
Intelの第2世代CoreプロセッサであるSandy Bridgeが登場した2011年のことで、Sandy Bridge世代に対応するマザーボードがレガシーなBIOSではなくUEFIを導入していたことで、UEFIの認知度が上がりました。また、同時期に2TBを超えるストレージが入手しやすい価格帯で販売されるようになったのも影響しています。
2017年にIntelがUEFIからBIOS互換モジュールであるCompatibility Support Module(CSM)を削除する方針を明らかにしました。このCSMは、UEFI上でレガシーなBIOS向けに書かれた16bitコードを実行するためのもので、CSMによってBIOSをエミュレーションすることが可能でした。