PGT-A
着床前胚異数性検査
体外受精胚(注5)を子宮に戻す前に、その一部を取り、染色体数の異常について検査を行う。その結果を患者に説明、カウンセリングの後に移植胚を1つ選び移植するというものである。 高齢の不妊治療患者においては胚を子宮に戻してもそこから妊娠・出産に至らない確率が高いが、胚の染色体異常も多いことが知られている。 染色体異常は流産の主な原因となっており、このような患者などにおいてはPGT-Aを実施することで、胚移植1回あたりの流産率を低下させ、それによって不妊治療を受ける期間の短縮など患者の肉体的精神的負担を減らすことが期待される。 不妊治療の標準的な治療法は2022年4月より条件を満たす人に対して保険適用となったが、付随的な治療法については保険適用を見送られたものも多かった(注1)。...3月3日に行われた厚生労働省の先進医療会議において、先進医療Bとすることが了承された。