NAS自体のバックアップ戦略
NAS自体のバックアップをどう取ればいいのか考える 筆者の場合、ほぼすべてのデータはNASに保存しており、PCのローカルドライブに保存しているデータと言えば、Dropboxで同期している書きかけの原稿くらいだ。
バックアップ対象のファイルがあちこちに分散していると、バックアップの設定を行なうだけで一苦労で、漏れも発生しやすいからだ。その点、全データをNASに集約しておけば、ドライブごとバックアップすれば済む。
データに重要度を割り振り、それごとにコストの掛け方を分けている
ランク問わずあらゆるデータをクラウドに置くと相当なコストがかかるが、ランク付けして優先順位が高いもののみクラウドにバックアップするというのは、コスト面でも現実的な解だろう。
NASから外付けドライブにバックアップしている
例えばSランクは外付ドライブに1日1回バックアップした上で、さらにクラウドにもバックアップ。
外部ドライブだけでなくクラウドにもバックアップするかと言うと、クラウドからだと必要なデータをファイル単位で取り出せるからだ。NASから外付ドライブへのバックアップは、ディレクトリ構造をそのままコピーするメーカー(QNAPやASUSTOR)もあれば、ブロック単位でバックアップするメーカー(Synology)もある。後者の場合(略)基本的に同じメーカーのNASでないと読み出せないため、NAS本体の故障時にPCや他社のNASに繋いでファイルを取り出すといった使い方ができない。
AランクとBランクはそれぞれ週1回、月1回のペースで外付ドライブにバックアップ。
Cランクはバックアップせず無視という形だ(筆者はバックアップの頻度をNASごとに分けているが、NASが1台でもバックアップ設定を複数作れば同じ仕組みが構築できる。念のため)。
RAIDは運用を止めないものであり、バックアップではない NASそのものの故障の可能性がある
table:3-2-1バックアップの場合
保護するデータ 3つのコピー 2つのメディア 1つはオフサイトに
high(再入手不可データ) NAS/バックアップ用HDD/クラウド バックアップ用HDD/クラウド クラウド
mid(金をかければ再入手可能) NAS/バックアップ用HDDのみ バックアップ用HDDのみ -
low(再入手不要・バックアップ自体) バックアップ用HDDのみ バックアップ用HDDのみ -
2021/5/1 時点で10TBぐらい使える空気を感じている
この構成だと結構安心できるので、RAID6は不要でRAID5でいいかも
参考:NASの容量 < クラウドストレージの容量になった場合の妥協案
table:3-2-1バックアップの場合
保護するデータ 3 2 1
mid(金をかければ再入手可能) NAS/バックアップ用HDDのみ バックアップ用HDDのみ -
low(再入手不要・バックアップ自体) バックアップ用HDDのみ バックアップ用HDDのみ -
この構成を取る必要があることはあまりない気がする
NASをバックアップするためのNAS選定
2ベイのNASでRAID10
8TBなら使える容量は8TB
4ベイのNASでRAID5
8TB*4だったら24TB
バックアップをGSuiteと外付けHDD
2ベイか4ベイかの判断基準
容量はどれぐらいほしいか
大きいなら4ベイにするしかない
2ベイNASと4ベイNASの価格差と、HDDの価格差
4ベイの場合、8TBでRADI5なら24TB
2ベイだと24TBのHDDが必要になる
8TB * 4と24TB*2は多分前者のほうが安い
冗長性
2ベイはRAID6ができない
お使いの QNAP NAS の容量拡張のためにTR-002を使う代わりに、データのバックアップや移動用の補助ストレージとして使うこともできます。