K字型経済
2025-12-23 "A New K in America"
「K字型経済」は今に始まった話じゃないのか?→ 始まったんだよ、最近。 格差拡大は「昔からずっとそうだった」と言い捨てる連中が多いが、それは怠惰なシニシズムというもの。バイデン期とトランプ期では状況がまるで逆だった、という事実を直視しろ。
バイデン期(2021〜2023年):低賃金労働者ほど賃金が上がるという、1940年代以来の逆転劇が起きていた。 アトラン連銀のデータを見ると、下位25%の賃金上昇率が上位25%を一貫して上回っていた。
https://gyazo.com/660d57e6505d489c375cefe553152290
たとえば2022年9月、高賃金層が4%成長だったのに対し、低賃金層は約7.75%成長。これは偶然ではなく、タイトな労働市場の恩恵が弱者に及んだ結果だ。
2024年後半から逆転。高賃金層の賃金上昇が低賃金層を上回り始めた。 低賃金層の賃金上昇はインフレにやっと追いつく程度にまで失速。格差は再び広がっている。
なぜか?「凍りついた」労働市場のせい。 大量解雇が起きているわけではないが、企業が新規採用を極端に渋るようになった。ギャラップ調査では、「今は良い仕事を見つけるのに良い時期か」という問いへの肯定的回答が激減。労働市場は「熱い」どころか「凍りついて」いる。
誰がこの労働市場を凍らせたのか?→ トランプの関税政策トランプのでたらめな関税がかなりの戦犯。 関税が頻繁に変わり、次に何が来るかわからない。「今の関税を前提に採用したのに、最高裁が違法と判断したら?」という不確実性が企業の採用意欲を麻痺させた。
割を食うのは、いつも弱者。 労働市場が締まっているとき恩恵を受けやすいのは低賃金労働者や黒人労働者。逆に市場が緩むとき直撃を受けるのも同じ層。実際、2025年夏以降、黒人の失業率が急上昇している。全体の失業率も4.0%→4.6%に上昇中。
「どうせ何をやっても同じ」という諦め論は事実に基づいていない。 バイデン期が証明したのは、完全雇用を促進する経済政策は同時に格差縮小も実現できるということだ。あの「K」を逆に向けることは可能だし、またできるはずだ。やる気があれば。