K値
感染者数の
$ K=1-\frac{\rm{直近1週間の新規感染者数}}{\rm{累計感染者数}}
1週間なのは曜日依存性を排除するため
除外者数も総感染者数に比例すると仮定している
この結果に従うとKは0.25まで線形に減衰するらしい
K=0.25のとき、1週間で1.33倍感染者が増える
大阪大学の中野貴志教授と九州大学の池田陽一准教授が提唱している新型コロナウイルス感染症の感染動向を予測するための新たな指標 日々の感染者数の増減に惑わされずに感染傾向を捉えることができる
「データが集積すれば、大まかなピークと収束までの時間が見える」
西村康稔・新型コロナ対策担当大臣が先月17日の会見で「参考にしたい」と述べ、注目された。 大阪大学核物理研究センターのセンター長
大きく値が変化する新規感染者数の週変化率に比べ、K は値域が0と1の間に限定されている点が利点である。さらに大きな利点は、その値の変化が日数に対して、値域の大部分で、ほ ぼ線形(直線)で変化するという点である。このことを感染拡大が他国よりも早く起こり、他国で の感染拡大の影響を受けにくい中国とイタリアで確認する。(本当にところは、K が線形に変 化することは自明ではなく、試行錯誤で線形に近い変化を示す量として K を見つけた。)
2020/6/12 大阪府の新型コロナウイルス対策本部専門家会議でピークアウトの時期が議題になる
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3月初旬から下旬にかけて感染者は急増していた。これは実は欧州からの帰国者による「第2波」によるものであった。この第2波は、K値を見る限り、3月15日の時点で既に収束へ向かう兆候は見られていたのだ。第2波の流行と収束は、感染拡大の初期段階で規定されていたというわけである。
グラフがないので収束がわからない
規定→推定?
今回の新型コロナウイルスは、国内においては、自然に収束するようになっている。K値の推移については、まるで金太郎飴のごとく全国一律である。大都会でも地方都市でも同じなのである。混んだ通勤電車などの大都会の特殊事情の影響も見られない。
混雑しているところで感染が増えるのは自明なので、K値という指標で「一定で全て自然収束する」という結論が出るのはおかしいのでは?基素.icon
人と人との接触が多いと感染拡大のペースが上がるなら、都市部では収束が遅れ、地方では早くなるはずですが、それが変わらない。すると、3月上旬までの感染者で、日本のその後の感染者数の推移は決まったと考えたほうが自然です
なんで変わらないんだろう……。基素.icon
大阪府の専門家会議の論点は、緊急事態宣言後の追加の自粛要請は有効であったかである。北海道大学大学院の西浦博教授のデータを読み取る限り、私(引用者注:宮澤孝幸)もそれは否定せざるを得ない。3月中旬以降、自粛要請による行動変容はあったように思えるが、その効果も見られない。これはつまり、3月中旬時点での自粛で事は足りていたということを意味する。 ただし、私は自粛の効果がないと主張しているわけではない。マスクなしで近距離で会話したり、歌を歌ったりするのは、大きな感染リスクを伴うので、その自粛は必要である。しかし、それ以上はあまり意味がないということなのだ。
批判
中野教授は6月12日の大阪府専門家会議で、「K値なら増加も予測できる」「東京は(20人程度から)増えない」って豪語してましたからね。K値は増加予測にはにはめっぽう弱いのになんであんなこと言ったのか
ちなみにK値が線形に減少するという仮説は、本質的に感染は最初爆発的に増えるが徐々に収まってくるということを意味しますので、ついに1日あたりの最高症例数を記録した🇺🇸には当てはまらないのは明らかです。
特に理論的な根拠もなさそうなので、モデルの修整でカバーできるとは考えにくいです。
なぜ日本では感染者が爆発的に増加せずに収束するのか? これを解くカギは、私は「感染成立ウイルス量」と「自然免疫」だと思っている。
新型コロナの侵入門戸は粘膜である。少量のウイルスが粘膜について、多少増殖しても局所でウイルス増殖が鎮圧されれば、「感染はしなかった」ということになる。むろん、抗体も誘導されない。しかし、実はこの時でも、生体は免疫反応を起こしている。それは自然免疫である。
自然免疫は、さまざまな病原体を「パターン認識」して、抗ウイルス物質を誘導して、生体を抗ウイルス状態に導く。抗ウイルス状態は、ウイルスが体から完全にいなくなってもしばらく続く。
抗体は誘導されないと直上で主張しているが、誘導されている「抗ウイルス物質」と抗体は別物?