DRMをかけるとサービスの終了で本が読めなくなる
DRMがかかっている電子書籍(99%がかかっているはずだ)は、視聴期限がサービスの死と同じになる
このため電子書籍は視聴権を買っていて複製物の所有権を買っているわけではないという人がいる
デジタルデータだから、法的な意味の所有権は明らかにない
出版社のデメリット
ユーザーは長生きするプラットフォームを選ぶため、kindleなどの大手が一人勝ちする
DRMが損ねるユーザー体験
DRMがかかっているので自分でビューワーを選ぶことはできない
競争原理が働かず、微妙なビューワーがいつまでも改善されない
「ビューワーがイマイチだから使わない」というようにはユーザーは選べない。KindleのMac版は挙動がひどいものだが、Kindleで買っている以上Kindleを使うしかない。
KindleのmacアプリはおそすぎるのでiOS版を使う
他のストアが出たら働くが、購入管理をできない視聴者は不便でも買い続けるだろう
Uni:複数プラットフォームでの書籍の多重購入を予防するChrome拡張などを使うとマルチプラットフォームでの購入管理ができるようになる
でも続きを別のストアで買うと遷移が面倒
電子書籍のビューワーはまだまだ進化の余地があるような気がするが、在野のdeveloperが自由に作ることはできないので革新は起きづらい?
普通のPDFビューワーは作るモチベーションがあるからこれは強く主張できないかも
例:言語学習者向けのツールLingQのフォーラムでは、KindleのDRMがあるためにサイトを使った言語学習ができないユーザーが悩みを相談している
https://forum.lingq.com/t/is-there-an-easy-way-to-import-kindle-books/28134/22
この手の問題への現実的に楽な回答は「Kindleを使うな。物理本を買って自炊(整理術)しろ」だ
PDFで売って欲しい
販売側としては海賊版対策をしたい
マジで海賊版をやっている業者にはDRMなんか意味がない(結局見られるようにするのだからキャプチャは可能)
カジュアルな海賊版は防げる
電子書籍が出たときからずっと言われている
9/26/2012 楽天の電子書店「Raboo」がサービス終了、購入者はkoboへの移行特典という形で救済するけど……:見て歩く者 by 鷹野凌
まとめ記事
電子書籍のサービス終了事例
ユーザーとしては、別のストアに救済をするとかしてほしいが
販売側が単体でそれをやるモチベーションは、金銭的利益が全然ないので0である
個人的には、潰れたらそこの商品はもう買いたくなくなる
マシなDRM
ソーシャルDRM
死んでいない事例でも、いつの間にかDRM freeがDRM付きになっている(ダウンロードの時期によって変わる)サービスもある。個人的にこういうサービスへの信頼度は低くなる。
メロンブックスDL
DC3はblockchainを使ってサービスの終了で本が読めなくなる問題を解決しようとしている
https://www.and-dc3.com/news/20240221/
3)サービス終了に伴うデータ消失のリスクを軽減
DC3は、ブロックチェーン技術を活用しているため、DC3で取り扱うコンテンツに関するあらゆる情報が、改ざん不可、検証可能な状態で記録されます。また、DC3では、サービスに組み込まれているDC3モジュールのデータを、&DC3が運用するCommon DC3モジュールにバックアップする機能を備えています。そのため、万が一、サービスが終了してしまったとしても、データの消失リスクを軽減し、ユーザーに対しても保有するデジタルコンテンツを引き続き再生することができる状態を担保することが可能です。
ストレージと転送コストは誰が払うの?
ただしDRMがあるので専用プレイヤーでしか再生できない