情報分析力
ロシア軍事が専門で、外務省や自衛隊に情報を渡す仕事をしている著者が、どのように情報を収集し、現実理解モデルを作っているのか、どのように書くのかのノウハウ+具体例が説明されている本 https://youtu.be/oETqZOuHLh4?si=PM27v32JB65G2k4d
人間理解が重要
しかし、人間は曖昧模糊としている。おそらくプーチンも同じだ。
合理的な経済人(エコン)は存在しない
必ず楽な道を通る
どっちの合理性をとるのかは社会による
ロシア人は人をかえない。小学校の先生も変わらない。プーチンも変わらない
https://youtu.be/lXw2i_2K0KA?si=EsrRejM9CY9Jhf52
身銭を切るのはメルクマール
書きながら分析する
調べたことを図表にし、解説するとスターターになる
卒論の書き方と一緒基素.icon
https://youtu.be/jNySTkVN6zY?si=EoSz2dB8ETYfcDQz
7:00ぐらい
情報受容者の提案力が必要
何をわかっているべきなのかを察知しておく
分析したいことを提案するのではだめだ
「北方領土のロシア軍に新型戦車が配備された」
外務省が相手なら何両?性能は?国際法に違反する?という政治家に対して説明するための知識が欲しい
陸上自衛隊の現場レベルなら、詳細がほしい。外交レベルの情報をもらっても興味ない
それぞれの論理を理解するのが大事。自分たちと違う論理に沿って行動する
教養としての国際政治ではそれぞれの論理が語られる。これもそうだが、例ではもっと生活レベルでの習慣=ものの見方、常識の話をしている基素.icon 軍隊は新聞が好き
採用にメディアが必要
公刊資料
間に受けることはできないが
定点観測すると差分がわかる
相手が知って欲しいことがわかる
人情で隠しきれない情報が漏れることがある
汚職まみれでもそれなりのコンプライアンスがある。当たり障りがない情報が出る
予算
嘘情報も流される
思考地図にオタクをつれてくる
オタクの知識は局所的すぎて役に立たないが、役に立つ時もある。
ソースはどこか?
日本の新聞社はちゃんと取材をしているが、出される情報は切り抜き。この情報かでところをいちいち確認する。すると「ソースのありか」がわかる。
外務省職員「ロシアについて知りたいなら、日本語で書かれたロシアについての本は全て読め」
語学ができても母語は頭に入りやすい
日本は翻訳大国であり、古典はかなり翻訳されている
「30年前まで遡れば役所では専門家」
冷戦終結後から25年時点での発言
この世界はいつから始まった?その前は不要?
コア情報とは、分析対象の生情報のこと。ニュース、公刊資料など基素.icon
生情報に触りながら分析する
読み方をどう鍛えるのか?
専門家から指導を受けるのがベスト
論文を読んでメソドロジーを見抜く
文献リストを作る
「この情報についてはこれを読めばいい」とわるようにしておく
純粋情報はキーワード、時間、場所によるタグ付
読み方は別にわけておく
ある時点で誰がどんな見方をしていたのかがわかるようになる
常に情報を収集しておくのが前提
一人の力はたかが知れてる
人に聞く
生情報に触れなければ各論をかたれない
バックグラウンド情報だけで構成されたレポートはつまらない基素.icon
コア情報(生情報)とバックグラウンド情報(常識)の両方があって必要な情報を必要な人に届けられる
ライティングのノウハウ
書けないならもっと読め
頭の中から素晴らしいものが出てくると思うのは幻想
現地に行け
図表に語らせろ
ハードウェアとしての人間の効率を高める
でかいモニターを使う
寝る
散歩に行く
5分でいいから体を動かす
人に読ませる文章を書く
どうしても気に食わなければ書き直す
この場合基本がねじくれてることが多い
サンクコストが重い
こんなことを調べて描きたいのかを書き付け、迷宮文章から既製部品をはりつけていく
最後にどうでも良かったものが残る。こいつが原因
読み手のレベルにあわせた言葉を使う
完全に読まれないことが多い。斜めに読めるように資料を作る
プロ分析者はあらゆる行為で情報を集め、今を分析するのが得意。
研究者はもっと複雑な話が得意
歴史的経緯、思想、社会の空気
二つが結びつくと目の前のことがわかるが、それぞれが敬遠している
アメリカは世界の警察を止める。外交がどんどん希薄になる。
オバマ政権以降からこの路線
国内世論は孤立主義的な傾向
アメリカはやらなくなるから他の国にはチャンス
10-20年のスパンでの不透明性はかつてなく高い
「それがないだろう」がある世界
情報自体の不確実性が増える世界
TVやラジオなどのオーソリティがない
専門家とインフルエンサーの話が同列で流れる
生成AI
ちょっと突っ込むとまだまだ浅い
偏りはかならずある。自分にも。
偏りの中心が異なる
人間理解
曖昧で非合理
人間性のスケッチが文学
ソローキン 親衛隊士の日
人間性を国民文学が作る
プーチンは盾と剣をみてKGBを志望した
相手の思考のエミュレーターをつくる
ミラーに飲まれないこと
本書の方法は最もお手軽な分析手法入り口
話し言葉は話題が飛ぶし、具体性がない。思考は文章にするべき。