国家の謀略
佐藤 優
2007
インテリジェンスの定義
秋草は戦争犯罪人としてモスクワにおくられ、ウラジミール監獄病院で病死した
https://ja.wikipedia.org/wiki/秋草俊
秋草は陸軍中野学校をつくった
1938創設 情報将校の養成学校
「天皇も我々と同じ人間である」とする徹底
酒の飲み方、歓楽街での遊び方、スリ、記憶術
秋草はハルビンでソ連に日本の諜報網を張った。職人におまかせスタイルで成果を上げたが、1930にソ連がで諜報活動を防止して壊滅した
後藤田正晴「内閣情報調査室は200人しかいない。全然足りない」
朝日新聞記者「なぜ育たなかった?」に大して「米国依存だから、属国になった」
情報国家かの強さ
戦前 イギリス、ソ連、日本
登戸研究所も世界最高水準の諜報機関だった
今 イギリス、イスラエル、ロシア
謀略なきインテリジェンスなし
相手が納得した状態で自分に都合のいいように操る
膨張はその一部
アメリカはELINT、イギリスはHUMINTに強い
収集、評価、分析を厳密に分けるCIA
中国分析官は中国に行くのは分析が歪むので非推奨
逆に分析に失敗するのでは?基素.icon
文化を知らないから歪むと情報分析力では例示される
サウジの王族とイギリスの歴史的つながり
オックスフォードで学ぶ際に寝食を共にする。この人脈を使う
池田憲実
ロレンスの弟弟子
外務省ラジオ室に勤務
短波放送を傍受して評価してきた
ドイツ
理屈ぽい。結論を述べる
結論を述べてしまい、宣伝として稚拙
他民族を理解しない
嘘は少ない
イギリス
他民族を理解している
宣伝を質問する
論理性を廃止して感情に訴える。ただし論理的なドイツ人に対しては論理性を使う
不利な情報も報道して信頼を作る。最後に大きく裏切る
少数精鋭
このスタイルは天才が必要
宣伝は「他人が影響を受けるように物事を陳述すること」
アメリカ
新聞と広告から発達
有利なら喜び、敗北すると相手を攻撃する。宣伝に色を出さない原則に反する。
対敵宣伝は下手
自国民は他国民を理解しない
宣伝者は自国民の評価を気にする
謀略的色彩がイギリスに比べてかなり薄い
ロシア
イギリスの亜流
「ジャパンアズナンバーワン」で日本は褒められたと思ったが、これは「このまま日本をほっとくとやばいから叩け」という意味
宣伝戦では敵味方がわかりづらい
予備知識を多く説明するために文章の構造が逆茂木型で関係性が理解しづらい基素.icon
嘘の大名人
お国のためなら汚いことも厭わない
君主論
特に何もしていないのに政権が変わったら牢屋にぶち込まれ、特に何もしていないのに政権が変わった祝勝ムードで恩赦されたマキャベリが書いた
正しい情報をどう耳に入れるのか
バイアスをとり除くことはできない基素.icon
バイアスがある状態で、ある価値尺度のもと、最も正確に予測するためには?
民族境界確定
タジキスタン内戦
国民国家は民族が重要だがここ200年ぐらい
オスマン帝国や神聖ローマ帝国では民族そんなに重要ではなかった
プーチンは神話を重要視する
スターリンは極力正教会と穏当にやった
フルシチョフは無神論的主義の共産的な人が増えなければと宗教弾圧した
独ソ戦がはじまったときスターリンは宗教的演説をして国民の愛国心を高めた
ブルブリス「プーチンは当初エリツィンに譲ってもらったと考えていた、その後国民が自分を選んだと思うようになり、今は神によって自分は選ばれたと考えている。神話が重要だと感じていて、根拠をロシア正教会に求める」
外務省として予約しようとするとKGBの出先機関をかならず使う仕組みになっている。「ガイド」を断ると必ずホテルが満室になり、行けないのでガイドをつける。カメラを持ち歩くと難癖をつけてしょっ引かれるので持ち歩かない。
民族紛争は、後押しする大国の思惑で発生する
たんに隣接するだけでは戦わない
帝国主義国は少数民族を利用する