マスクはCOVID-19に効果がある
マスクはCOVID-19の感染率を低下させるという意見
マスクの着用でSARS-CoV-2による死亡者数が減ることは、エビデンス(科学的根拠)により明らかだ。 ソースが示されていない
しかし、パンデミックの発生から約1年半となり、多くの地域でワクチン接種率が上昇している中、公衆衛生に携わる科学者や当局は、いまだに人々(特に、ワクチン接種を受けていない人々)にしかるべき状況でマスクを着用してもらうのに苦労している。全米の平均マスク着用率は、2021年2月中旬から低下している。その一方で、一部の地域では感染率が上昇している。政治家と公衆衛生当局のそれぞれが、継ぎはぎの方針と相反するメッセージを出してきたことで、混乱と困惑が生じ、解釈すべきデータは取り散らかったままになっている。
AIアドバイザリーボード Covid-19 AIシミュレーションプロジェクト 2021/9/15
理研 和田
◼ 2.5μ~5μのエアロゾル中のSARS-CoV-2の感染力は、20分程度経過してもほぼ低下しないことが確認されており、感染防止にはエアロゾルの口や鼻から体内への侵入を防ぐ必要がある。
マスクによるエアロゾルの透過を計測したところ、不織布マスクをはじめとして多くのマスクを正しくつけることにより
多くのエアロゾルの透過を防ぐことができることが分かった。このことからマスクの着用により、「うつさない」「うつらない」感染対策を徹底することができる
エアコンがあるとエアロゾルが散る
集団では効果がないという意見
人間を集団として見たときに、マスクの着用を全員に推奨した結果としてCOVID-19感染を減らす効果が期待できるかどうかについては、疑わしいというのが専門家の結論です。下記に文献のリンクを3つ貼り付けておきます。日本語ですし、割と読みやすいです。
1)千葉科学大学紀要,3,149-160,2010【総説】Evidence of Facemask for Prevention of Influenza Infections⇒リンクはこちら
2)Journal of Healthcare-associated Infection 2017; 10: 9-17⇒リンクはこちら
3)日常的なマスク着用による感染予防効果について Y’s Letter vol.4 No.8, 2018⇒リンクはこちら
以下に、上記文献からのマスク不要論をまとめてみます(あくまでも、人間を集団として見たとき、というのがポイントです。個人がものすごく頑張れば、その人に予防効果があることを否定していません)。
(1)マスクを着用していた群と、マスクを着用していなかった群を後ろ向き研究*)として比較すると、マスク着用群の方が、インフルエンザや感冒に有意にかかりにくかった、という報告が複数あります。複数の報告で、しっかりと差が観察されています。 後ろ向き研究(retrospective study):過去の事象について調査する研究
(2)しかし、「よっしゃ、有意差が約束されているならキッチリ研究して論文にしてやろう」と考えて前向き研究*)を計画してみると、差が消えました。ランダムにマスク着用群とマスク非着用群を設定して比較すると、インフルエンザや感冒の罹患率に差がでませんでした。複数の報告で、差が出ていません。 前向き研究(prospective study):研究計画を立案してから事象の調査を開始すること
上記(1)の報告がニュースで取り上げられて、マスク推奨の結論が電波に乗ったことが過去にあったような気がします。しかし、きっちり対照群をとると、上記(2)のようになります
考察としては、マスクを自発的にする人は正しい衛生習慣を伴う率が高く、結果として風邪をひかなかった
しかし、2020, 2021年はインフルエンザが流行らなかった。感染予防を徹底すると集団でもこれだけ効果があることは実証されたと言えないのか?基素.icon
マスクの影響の重みはほぼ0なのか?
WHO(国際保健機関)などは、これらの論文を根拠に、「やる気の無い人にマスクを配っても無駄」と考えているのではないかと思います。
やる気がない人に配って無駄なのはそうだろうな(あったってつけない人にコストをかけるのは無駄)基素.icon
(4)システマチックレビューでは、マスクにも予防効果があることになっていますが、マスク着用群の詳細な状態(手洗い、生活習慣などの衛生習慣の状態)の検討は不明なので、マスク単独で効果が保証されるかどうかは微妙です。
いまだかつて飛沫感染に対して市販のマスクが有効だと証明された試しがありません。
唯一、満員電車内において至近距離に飛沫を量産している人が居た場合には、飛沫を直接吸い込む量を軽減する効果はあると思います
「感染者にマスクを装着させることは、周囲への感染を抑える効果がある」と証明されています。
特にインフルエンザで文献やガイドラインが多く、ぱっと調べただけでも論文が存在します
efferson T, Foxlee R, Del Mar C et al. Physical interventions to interrupt or reduce the spread of respiratory viruses: systematic review. BMJ 2008; 336;77-80.
EUの感染予防対策機関であるECDC(European Centre for Disease Prevention and Control)でも、エビデンス付きでインフルエンザ患者のマスク着用が感染伝播阻止に有効と記載しています(参考)。アメリカのCDCでも、マスク着用を推奨しています。
自覚していない感染者が習慣でマスクをするのは有用なのでは?基素.icon