社会の成立
ある媒体を通じて 伝達されたメッセージを、受け手であるBがどう受けとめるのか予測できないまま、
つまり不確定なまま、送り手であるAが伝達する。その危うい微細な営みにこそ社会が成立する基盤がある。
Miyabi.iconデリダの誤配的、パースの記号過程的、 コミュニケーションは原理的にいえば、
あくまで不確定で、曖昧な、いつ切断してもおかしくない危うい線上で繰り広げられる営み
「共通の価値観」を共有しているから社会が成立するわけではない。
メッセージが無視されるか、理解されるか、あるいは誤解されるか、そのことがわからないまま、
不確定なコミュニケーションを次のコミュニケーションに接続していくことにおいてしか、社会は成立しない。
それがルーマンの主張。