二次元の認知
パターン認知のためには、対象を背景から分離し、 1つのまとまりとして切り出す必要がある。 まず重要になるのは, 白と黒の2つの部分からなる紙面を見たとき, まとまりをもって際立って見え る部分 「図」 その背後に切れ目なく広がっているように見える
視覚パターンの認知は,入力過程と照合決定過程の2つに大きく分けられる。
鋳型照合モデル(template matching model)と
頭の中にあらかじめいくつもの鋳型と入力情報とが照合されるというモデル。
刺激パターンの大きさや傾きなどが鋳型とずれた場合に対処に問題がある。
それぞれに対応する鋳型を考えると鋳型の数が膨大にならざるをえない。
また、刺激パターンの方をあらかじめ正規化する前処理を想定しても、
その正規化の複雑な処理を考えなければならない。
特徴分析モデル (feature analysis model)
パターンをいくつかの特徴(水平・垂直・ 斜めの線分,閉曲線,交点など)によって構成されたものとしてとらえ,要素から全体をボトムアップ式に認知しようとするものである。
また, 視覚皮質の機能特殊性は、この特徴分析の プロセスであるといえないことはない。しかし,このようなボトムアップ処理だけでは,識別できないパターンもある
人間のパターン認知では 。 文脈に依存したトップダウン処理も行っている。