三次元の認知
私たちが見る世界は、
アルファベットや幾何学物体認知図形のような2次元パターンだけでなく,
実際の物体の知覚のほとんどは3次元である。視覚系はさまざまな奥行き手がかりを駆使して,網膜の2次元データから3次元の表象を再構成している。
どのような物体も、長さと太さが異なる何個かの円筒形による内部表現が可能であるとした。3次元物体は, 「円柱」という基本的特徴要素に分解が可能であり,それらが階層構造を形成している。
「部品による認識」 理論 (RBC 理論)
ビーダーマンは, 弧や線分から構成されるジオン (geon) とよばれる24個の基本形状を考え,これによって物体の内部表現を考 えようとした 。
単語が文 字に、文字が線分に分解されるように、
複雑な形態の3次元物体も同じように 分解されて認識されると考えるのである。
物体認知でも、ある程度の特徴さえ検出することができれば、基本要素の集合として認識が可能となる。