ヒト以外の霊長目における自己認識
サルの研究者であロビン・セイファースとドロシー・チェイニーが、
心理学者ウィリアム・ジェームズによる自己認識の二つの要素に、自己認識を区別して用いた。 ベルベットモンキーとヒヒの個体が社会階層の中での自分の地位をどのように理解しているかに注目した。 論理的に考えれば、「自分」という認識が なければ「他者」という認識を示すことはできない。
サルが属する血縁関係と支配階層の両方を観察。
サルがグループ内のほかのメンバーを個体と認識
仲間に対して適切な行動を取る。
仲間と向かい合っている自分を個として理解している。
この結果はサルがある程度の社会的自己認識を持っていることを示しているように思われた。
この種の自己認識は明らかにヒトのものとは異なる。
ベルベットモンキーやヒヒは確かに複雑な社会環境の中で適切な行動を取ることはできる
↓
サルは、なぜ自分がそのような行動を取れるのかは理解していない。
自分が何を知っているのかを知らない。
自分の知っていることを省みることはできない
自分自身が注意の対象にならない