ヌト
他の多くの地域では、基本的に大地の神は女神、天空の神は男神となっているが、エジプトでは逆。
ゲブとヌトは兄妹だが、同世代の男女は一名しかいないので、必然的に夫婦となった。生まれてからずっと抱き合ったままだったもよう。 そこで、父のシューが間に割って入り、天と地は離ればなれになった。
ヌトが足と手の先端だけをゲブの身体につけ、自分は逆ブリッジのような形で覆いかぶさった。天空の最も高いところ、つまりヌトの腹には星がまたたいている。ヌトの背中をラーの船が漕ぎ渡っている絵もある。 https://i.gyazo.com/3df1323504296ce2e73d944bb462e753.png
ゲブとヌトの間には、男二人、女二人の四人の子供が生まれた。
一番上がオリシス、二番目がイシス、三番目がネフティス、四番目がセト。 神話によっては、セトが二番目になることがある。その場合、四柱の神はラーとヌトの子、ということになっている。