セクメト
頭部はライオン。
猫の頭を持つ女神バステトと同一視されることが多い。 インド神話でいうところのカーリーのような殺戮者。
人間を懲らしめろとラーに言われて喜んだセクメトは人界に行き、手当たり次第に人間を殺していった。人類は滅亡一歩手前まで追いつめられる。
他の神々は「人間を滅ぼしてしまうと供物を受けられないぞ」とラーに意見した。冥界を治めるオリシスからも「人間がいっぱいだ!」とクレームが来る。
そこでラーは考えを改め、セクメトにもう殺すなと命令をしたが、血に酔ったセクメトは聞かなかった。
困ったラーにヘジュ・ウル(後の神話ではトト)が知恵を貸す。生き残った人間の娘たちをかき集め、セクメトが寝ている間に大量のビールを作らせた。その数、七千樽。 目覚めたセクメトは樽に好物の血(本当はビール)が詰まっているのを見て喜び、片っ端からすすり始めた。酔って再び眠りに落ちたセクメトは、「人間を殺せ」という命令も忘れてしまったようだ。
ラーから生まれたセクメトは、太陽の強烈な神格化。
そこから発展し、人間に害を及ぼす伝染病を司るものとされ、それと同時に伝染病を治療する医術の神ともされた。
mia.icon セクメトって、つまりはコロナウイルスを司る太陽の娘神? ああ、だからコロナなのか! 酔って使命を忘れたセクメトは普通のお姉さんになり、ごく当たり前のように嫁に行った。嫁いだ先はプタハという鍛冶の神。
セクメトはプタハとの間に一人の男の子を授かる。スカラベから変身したネフェルトゥムである。