Typstでレポートや論文を書こう
多くの学生はWordでレポートや論文を書いていると思いますが、こんなことはありませんか? マウスを使った操作が多くて面倒。
図表を入れるのが面倒。
参考文献リストの管理が面倒。
図表番号や文献番号を入れる・直すのが面倒。
Wordで上記の問題をなんとかする方法は、ないわけではありませんが、いずれにしても大変です。
気づいたら、内容より見た目(や見た目以前のレポートとしての体裁)にかける時間のほうが長くなっていませんか?
それならば、Wordよりもレポートや論文を書くのに向いているツールを使えば良いでしょう。
Typstはそのようなツールの一つだと思います。mgn901.icon Typstとは何か
Wordなどのワープロソフトとは異なりますが、印刷物の組版ができるという点では同じです。
WordとTypstの違い
Word:アプリの画面上で、マウスやキーボードを使って、Word文書を作成・編集できる。Word文書をPDFに変換して保存することもできる。
Typst:専用のマークアップ言語で書かれたテキストファイルをPDFファイルに変換して保存できるツール。それ以外のことはできない。
Word文書はWord文書を作成・編集できるアプリでしか編集できません。しかし、Typstに読み込ませるテキストファイルは、どんなテキストエディタであっても編集できます。
したがって、レポートの内容は好きなテキストエディタで書いて、それをTypstに読み込ませてPDFファイルを作成する、という流れになります。 https://gyazo.com/dfebf67f0c2d6a678f5586b07fecd469
超簡単な導入
大きく2つの利用方法があります。
手元のPCに入っている好きなテキストエディタで編集したければ、手元のPCにTypstをインストールしてください。
テキストエディタとしてVS Codeを使う場合、「Tinymist Typst」という拡張機能をインストールすると、typst.appに似た環境を用意できます。 Typstは組版エンジンにすぎませんが、ブラウザ上ですぐに使えるように、テキストエディタとTypstをセットにしたものがWebアプリ(typst.app)として用意されています。
VSCodeとTinymist Typstの導入方法
1. VSCodeをインストールする。
2. VSCodeにTinymist Typstをインストールする。
2. Installボタンをクリックすると、VSCodeにも、Tinymist Typstをインストールするための確認画面が表示される。
3. インストールボタンをクリックする。
3. 準備完了。レポートを保存するためのフォルダをVSCodeで開いてスタート!
1. ファイルマネージャ(Windowsであればエクスプローラー、macOSであればFinder)を使って、レポートを保存するためのフォルダを作成する。
2. 作成したフォルダをVSCodeで開く。VSCodeのファイル→フォルダーを開く…をクリックしてフォルダを選ぶ。作成したフォルダをVSCodeにドラッグ&ドロップしてもよい。