親に迷惑までかけて、頭の悪い私は大学に行ってよかったのでしょうか?
質問
こんにちは。私は大学生です。
私は何をやるにも時間がかかり、人が1時間でわかる内容を2時間や3時間かけても理解できないことが多いです。講義で課された課題をこなすので精一杯で、他の人がさっさと課題を済ませて各々の興味があることに楽しそうに取り組んでいるさまを見ると自分が情けなくなります。
こんな自分は大学に行っても何も学べず、ただ時間と両親が出してくれたお金を無駄にするだけなのではないかと思うことがあります。
親に迷惑までかけて、頭の悪い私は大学に行ってよかったのでしょうか?
解答
時間がかかることを何とかしたいというご質問ではなく、自分が大学に行ってよかったのかをお尋ねですので、マシュマロに頂いた3つの質問への解答をご紹介します。
ひとつはこちらです。
この解答の中で、私はこう書きました。
「私たちは、自身に足りないところがあると思い知るからこそ学び、理解できないものがあるからこそ考えます。
自身の不明を恥じ、壁に突き当たり、誰かを見上げ羨むのなら、そのとき人は学びの渦中にいるのです。」
お読みいただきたい、2つ目の解答はこちらです。
「他の高校生と比べてすごく無知であることと、将来がとても不安で圧殺されそう」「進学しようにもそもそも学力が皆無、専門学校にも通える自信がありません。」と書いてこられたこの方に
こうお答えしました。
「私はあなたには進学することを勧めます。
人類が手にした知識はどれほどのものか、そしてそうした知識を広げていくことがどういうことか、もっと知っていただきたいからです。」
そして最後にもうひとつ。大学で学ぶ意味と意義について。
この方への解答は、以前にブログに書いた次の記事の一部をアレンジしたものです。
「大学は、あなたの知らない何かではなく、あなたが何を知らないかを教えるところである。」
言い換えれば、新しい知を生み出すための場所である大学では、
あなたが何を知っているかではなく、
あなたが知らない何かに対してどのように対したか、
が評価されます。
精一杯の力と時間で課題をこなされていることは、必ずやあなたの血肉になります。
願わくば、課題に向かい合う意味と意義があなたに分かれば、もう少しだけうまく早く、課題をこなせるようになるかもしれません。