「小さな一歩」から次へと進むステップを考えていくとした時、読書猿さんはどういった方針・方向性を持って考えていくのでしょうか?
(前の質問)
質問
以前「始めることが苦手で…」という内容で質問した者です。
拗らせた質問だったのですが、具体的な回答を示していただき誠にありがとうございました。
回答をいただいた中で気になった事があるのですが、もし仰っていただいた「辞書を引く」という スタートの「小さな一歩」から次へと進むステップを考えていくとした時、読書猿さんはどういった方針・方向性を持って考えていくのでしょうか?
正直なところ、回答をいただいたことでスタート地点がハッキリとして気持ちとしては余裕が出てきたのですが、今の状態だと まだ次のステップへ進むにあたり思いっきり大ジャンプをする構えのままです…。
一概に言えることではないと思いますが、今後の小さな一歩/ステップの間隔を掴むのに 読書猿さんの考え方をお聞かせいただけないでしょうか。
解答
第一歩が「事典を引く」、その次の一歩は当然ながら「もっと事典を引く」です。
実際にやってみると分かりますが、事典を引くと、更に事典を引く必要が出てきます。
事典を引き続けると、参考文献から芋づる式に当たるべき文献へと進みます。こうして、参考文献から次の文献へと芋づる式に探索範囲が広がります。
前回のご質問への正答は、実は「始めてから考えろ」です。
今回の場合だと、事典を引き続けると、上記のようなことが起こり、その経験が蓄積していきます。例えば、知りたいことについて、よい事典がないとか、いつもの手順が使えない場面が訪れます。そして新たな事典を探したり、事典として使える資料を開拓したり、事典から始めないやり方を開発したりします。
事典を引く前にうんうん考えても、こうした経験は積めないし、やり方も広がりません。