双曲割引とダイエット
追記
読み直して微妙な記事だと感じました。
微妙と感じた理由を追記予定です。
追記できていませんが、微妙という理由は、双曲割引に頼りすぎて説明してないか、それと双曲割引ってそんなに拡張適用できるようなものなのか自信がなくなってきたとかそういうのです
行動経済学の評判が悪くなっているのもあり
先にこの記事を読んだほうがいいかもです
ジェイソン・コリンズ「行動経済学の限界:コロナウイルス編」(2020年4月20日) – 経済学101
https://econ101.jp/limits-behavioural-coronavirus/
追記ここまで
双曲割引というのは、人間が遠い将来よりも近い未来を過大評価する傾向を言います。
例えば、今10000円もらうか一週間後に11000円もらうか選んでくださいと言われた場合、多くの人は今を選びます。
次に、一週間後に10000円もらうか二週間後に11000円もらうか選んでくださいと言われた場合は、多くの人は二週間後を選びます。
時間的な距離は一週間で一緒ですが、今もらえるということは優先されやすく、将来もらえる金額は割引されます。
今と一週間後を比べた場合は、一週間後の11000円は10000円以下の価値しかないということになるのです。
(金額は適当です)
このこととダイエットの関係ですが、ダイエットでは、前の日などに明日からダイエットする、と決意したりします。
その決意の内容とは、明日からはいままでよりも少なく食べる、ということになると思います。
そして当日になったときに、実際に少なく食べられるかというと、それはなかなか難しいと皆さん分かると思います。
今現在に食べるという誘惑は大きいため、食べることが昨日の決意よりも優先されてしまうのです。
金額に直して考えると、昨日の段階では、食べること(10000円)よりも少なく食べること(11000円)の方を選ぶつもりだったのに、実際に直面すると、食べること(10000円)の方を選び、少なく食べること(11000円)は放棄されるということです。
この双曲割引的な割引率というのは、人によっても違うし、年齢によっても違うし(年をとるとだんだん割り引かなくなる)、それと今は可能性が指摘されているだけですが、教育によっても変わるかもと言われています。
要するにダイエットでは食べることよりも食べないことを優先させる必要がありますが、双曲割引的な割引率の高い人には大きな苦痛と実効困難性を伴います。
解決策としては、
少なく食べるまたは食事を抜くことに徐々に慣れること
一日に三度食べなくてはいけないという自分の制約を解除すること
すぐに食べものが手に入らないように工夫をすること(買いだめしない、お金をなるべく持ち歩かない)。こういう対策はコミットメント(約束、言質、拘束)といいます。
双曲割引的な状況に自分が直面していることを意識すること
などが思い浮かびますが、どれも決定打ではありません。
要するに、自己拘束的なうまいやり方を作り出す必要があります。
誘惑にそもそも近づかないことで、我慢を不要にするような工夫も大事です。
私の減量のやり方は、基本的に朝食と昼食を抜くというものです。それをすると一日あたり50gから100gくらいの脂肪が減るという想定でやっています。
で、このことは過去に百回以上繰り返したことなので、計画段階と実行段階に齟齬がうまれにくいです。
なにか減量方法を行うとき、初期段階ではうまくいった経験も少ないので、計画段階と実行段階に齟齬が生まれやすいでしょう。
しかし、自分が過去に何回も何回もうまく行ったことを再度やるのは、計画段階と実行段階に齟齬が生まれにくいと考えます。
ですので、継続的な減量を行う場合、双曲割引が問題になりやすいのは、初期の段階だと思います。
そこをまずうまく乗り越えると、双曲割引の影響は小さくなるのではないでしょうか。
その乗り越え方は、自分に合った減量方法を選んで、計画段階の自分の考えは実行段階では覆る可能性が大きいことも想定しながら、周りのサポートも得ながらうまく乗り越えていくということになるのではないでしょうか。
ライザップ的な、第三者とのスマホ連絡による食事の監視とかはその意味では有効だと思います。(ライザップを勧めるわけではありません)
というわけで、解決策の追加として、
成功経験を積み上げて、計画と実行の意識の齟齬を小さくする
というものが追加できるかと思います。
以下余談です。
ちなみにお金をなるべく持ち歩かないことと書きましたが、もし電子マネーとかで、あらかじめ決めた時間帯にしか食べものを購入できないという設定などができれば、現金を持ち歩かずに電子マネーだけを持つことで、自動的に食べものの誘惑から解放されることも可能だと思います。買えないので食べものが手に入りません。
お金はどの商品にでも変換可能なので、いつでも食べものが手に入ってしまうことがダイエットにはマイナスな可能性があります。
こういう技術的な解決も、将来的には模索されてほしいものです。
コミットメントを助ける商品の説明→我慢補助グッズのキッチンセーフの紹介
最近うまくいっているやり方
現在バイアスにおける現在の報酬 vs 将来の報酬 ⇨ 現在の報酬 vs 現在の罰
参考文献
ジョージ・エインズリー(山形浩生訳) 『誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか』 NTT出版 2006
ジョセフ・ヒース(栗原百代訳)『資本主義が嫌いな人のための経済学』NTT出版 2012
池田新介 『自滅する選択―先延ばしで後悔しないための新しい経済学』 東洋経済新報社 2012
英語版wikipedia Hyperbolic discountingの項 https://en.wikipedia.org/wiki/Hyperbolic_discounting 2018/5/15閲覧