ダイエット本要素マトリクス分析:戸井田カツヤ著『プロ格闘家流「できる人」の身体のつくり方』
タイトル:プロ格闘家流「できる人」の身体(からだ)のつくり方
著者:戸井田カツヤ 著 , 蓮池林太郎 医療監修
出版社:イースト・プレス
刊行年(月):2016.01
①なぜ減量するのか、本を書いた動機:格闘家ならではのダイエット法を広く世の中に知らしめること(p.4)
②減量のメカニズム:ダイエット法で重要なのは、一生涯続けられる方法であること(p.37)
カロリーは、ある程度の目安(p.137)
②ダイエットの具体的方法:運動に関して「強度の強いトレーニングを短時間」
食事に関して「一日二食」「加工食品を食べない」「食材に近い食品を食べる」
②メソッド名:トイカツ・メソッド(p.6)
③個別食品推奨・禁止の有無:有り
③個別食品推奨・禁止の具体的記述:加工食品を避けて食材に近いものを食べる(p.139)
④断食への見解:日本で、国から一日三食が奨励されるようになったのは1935年頃から(p.119)
その頃と比べて、①日本人の消費カロリーは大きく減っている(p.121)②カロリー過多になりやすい食品が増えている(p.122)
ので、一日三食は古い常識である(p.123)
著者は一日二食にしている(p.123)
⑤食欲/空腹感への対処法の具体的記述:食べないことで空腹を感じにくくなる(p.132)
⑥運動の推奨度(弱中強):強
⑥運動への具体的記述:有酸素運動でやせるというのは幻想(p.62)
無酸素運動こそがダイエットにふさわしい運動(p.71)
理由①無酸素運動の消費カロリーは有酸素運動より比較にならないほど大きい(p.72)
理由②無酸素運動を行った後48時間は代謝がアップする(燃費の悪い身体が作れる)(p.74)
⑦継続法 挫折への対処:歯磨き理論(なぜやるんだろうとか考えずに、やらないと気持ち悪いからやり続ける)(p.173)
我慢すると考えずに、コントロールすると考える(p.180)
その他、ユニークな記述:「格闘家こそがダイエットのプロである」(p.30)という主張と「「ダイエット失敗=即引退」の格闘家たち」というコラムが面白かった
目次:
第1章 「ダイエット常識」のウソ―すべて実体験で検証!
第2章 運動編―「燃費の悪い体」をつくれ!
トイカツ・メソッド 30秒ダイエット
第3章 食事編―頭で考えるな! 体の声を聴け!
第4章 実践編―これが「続ける」ためのマネジメント戦略だ!
上の7項目については下の記事を参照
レビュー
元プロ修斗選手の戸井田カツヤ氏の本です。
戸井田選手の試合は一回だけ観戦したことがあります。戦い方を見て、すごいクレバーな印象を持ちました。
現在は格闘技道場・ジムの経営者として活躍されているようです。
食事を抜くことへの見解はかなり私の意見と近くて賛同しやすく感じました。
無酸素運動に関しては、減量の速度は上げると思いますが、マストではないかな、と思います。
個人的には食事回数を減らすことで、カロリー的な意味での食事量を減らすこと中心の減量法が好みです。
加工食品を食べない、食材に近いものを食べるというのは、個人的にはちょっと厳し目の考え方だなあと思いました。
その他の項目で上げましたが、格闘技と減量の関係についての記述をとても興味深く読みました。