ダイエット本要素マトリクス分析:加藤寛一郎『一日一食断食減量道』
タイトル:一日一食断食減量道 (講談社プラスアルファ新書)
著者:加藤寛一郎
出版社:講談社
刊行年(月):2002.11
①なぜ減量するのか、本を書いた動機:減量すると健康診断での検査結果の数値が改善することが多い。健康診断の悪い結果に不安になっている人の助力をしたい。(p.20)
②減量のメカニズム:減量には、エネルギー保存則が基本的に成り立つ。(p.46)
②ダイエットの具体的方法:バランスの取れた1400kcal程度の食事を一日に一度摂る。(p.42)修行を積めば、分けて食べられるようになるが、初心者には無理。(p.42)
②メソッド名:一日一食減量法
③個別食品推奨・禁止の有無:ほぼなし
③個別食品推奨・禁止の具体的記述:減量中に自分でスーパーに行って自分の体が欲しているものを探すとよい。(p.52)
④断食への見解:一日一食断食をすすめる
⑤食欲/空腹感への対処法の具体的記述:断食中は、何かを少量食べるよりも、何も食べないほうが楽である(寝た胃袋を起こさない)(p.50)
⑥運動の推奨度(弱中強):中
⑥運動への具体的記述:歩くことは、驚くほど体によい。(p.141)
⑦継続法 挫折への対処:食事を一回にすることによる満腹感が継続の重要な要素。(p.37)食欲旺盛の人は食い意地が張っている。それを精神的に満たすことが必要である。(p.43)リバウンドもまたダイエットの楽しみである。増えたらまた減らせばよい。(p.66)
その他、ユニークな記述:高級デパートの試食コーナーは最高である(A:おいしいものがこんなにあったのかと知ることができる。B:美味しいものを少量食べる訓練になる)(p.55)
目次:
第1章 生物としての人間の凄み
第2章 究極の一日一食減量法
第3章 リバウンドも減量の楽しみ
第4章 なぜ、減量道を極めるに至ったか
第5章 「歩く」ことの効用
第6章 本格的減量に挑む
上の7項目については下の記事を参照
レビュー
加藤寛一郎氏は工学の専門家です。航空機・航空機パイロットに関する本を多く書かれています。また空手経験が長く、有段者でもあります。
この本は2012年くらい前に初めて読んだと思います。
方法的には南雲吉則氏の一日一食の方法と似ていますが、記述の仕方などが私の好みに合っていました。黎明期の胃カメラの体験談など、笑える記述も多い本です。
読んですぐいいダイエット法だと思って実行しました。わりと続けたのでそのときは結構体重落ちました。最近もこのダイエット方法で痩せようとしています。
体重の増減はエネルギー保存則に従うとはっきり書いてあるのが印象的でした。工学者らしいなと感じました。
「寝た胃袋を起こさない」という記述は、たくさんダイエット本を読んだ中で、個人的に一番参考になったフレーズです。
デパートの試食コーナーの活用の話は、美味しんぼのたぶん1巻に載っているエピソードを思い出しましたが、今はもうどこのデパートでも無理だろうなあと思います。
参考
『美味しんぼ』第8話「接待の妙」の感想 | ろくまるぶろぐ
本の最後にボクシングジムに入門したと書いてあるのですが、そのあとどうなったか知りたいと思いました。