MEV-boost
先に MEV を読んでね
MEV-boostとは、Flashbots2.0で発表されたMEV利益をある程度バリデーターに還元するためのプロトコルである。
登場人物
バリデーター(proposer)
イーサリアムのバリデーターのうち、ブロックを作る権利を持つバリデーターのこと。
MEVのフローにおいて、最も後ろに存在し、基本的に最後のフェーズ。
唯一ブロックを実際にチェーンに追加する権利を持っているので、ビルダー(厳密にはリレー)はこのproposerに対してお金を払って自分の作ったブロックを使ってもらうとする。
リレーRelay
割愛。ビルダーバリデーター間の橋渡しをしている。
ビルダーBuilder
mempoolやサーチャーたちが持つtxを、実際のブロックの形に成型する人(実際はソフトウェア)のこと。
サーチャーからはオークション形式で”自分の作るブロックスペースを売って”、ブロックを作る。
作ったブロックはproposerに買ってもらう(これもオークション)
サーチャーSercher
悪しきMEVの元凶
Mempoolを監視し、フロントランやバックラン、サンドイッチ攻撃などが出来そう(やったら利益が出そう)なtxを見つけたら、その攻撃txを作り、ビルダーのブロックスペースをオークションで競り落として入れてもらう。
そのtxが最後まで残りチェーンに含まれたら、フロントランやバックランでしたぶんの儲けが出る。
ユーザー
我々一般ピーポーのこと。ふつうにEthereumを使う。
txは基本的にmempoolに貯められる。
サーチャーはこのmempoolを監視している。
https://scrapbox.io/files/64a2a27557a0b0001caf6de4.png