00104-20221010 ヘルスケアとは?
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雑穀米: 黒米、赤米、もち麦を含む15種類
お吸い物:あごだし、敦賀から取り寄せたおぼろ昆布、京麩
混ぜ物:納豆、ちりめんじゃこ、大根(すり下ろし、角切り)、ねぎ
香の物:紅高菜
フルーツ:ドライトマトの砂糖漬け
今日は、60年一回りした記念日です。昔は隠居の時代の始まりと考えられていましたが、人生100年時代では、新たな挑戦の始まりと考える方が良いのではないでしょうか。還暦とは、うまく名付けたものです。
福岡に来てから7年半が経ちましたが、大切にしてきたことがあります。それは、自己との対話です。研究者に携わるものにとって、自己の精神と自然界の事象との対話は欠くことが出来ない日々の営みです。それと共に重要なのは、身体との対話であると気づきました。身体の対話とは、体と心に問題がなく自分らしく生きているか、言葉に表すことが出来ない自己表現をうまく演じているかということの確認作業です。言葉に出来ない自己表現とは、例えば、私は歩くのがとても好きですが、滑らかに疲れずに、そして気持ちよく歩くことが出来ているかを確認する作業であり、また、鍵盤から奏でる音に自分の感じていることがきちんと表現出来ているかを確かめることです。自分の体を思い通り、いや考えなくとも動けるようになっているかの確認作業に、福岡に来てから夢中になっています。若い頃は、身体能力が高いことで、身体との対話が必要なかったのでしょう。対して、体と心が自分らしくいられるかとは、結局、日々の生活の中で、いかに食べて、眠るのかに関わると判ってきました。 ヘルスケア Health careは、あちこちで盛んに議論されていますが、結局は自分らしくあるために、心と体を整えることがヘルスケアです。この中の中心が食生活です。例えば、機械、人間の作った構造物はいつかは壊れますが、動物はかなり長い時間同じようにあるのはどうしてでしょうか?これは、体外から常に栄養を取り込んで、自己組織を常に更新しているためです。すなわち、食べ物を咀嚼して細分化して、更に胃液等で分解された分子は再構築されて、体の細胞に置き換わっていくのです。皮膚細胞などは、2週間ぐらいで置き換わります。また、硬い骨自体も半年から一年で置き換わっているのです。このようなことは、最近の分子レベルの研究によりはっきりと判りました。骨そしょう症とは、この置き換わりの機能において、供給材料の不足や、置き換わり機能の低下などによるものです。そう考えますと、究極のヘルスケアとは、体内の部品交換が必要な場所にタイムリーに材料分子を供給して置き換わることになるのです。関係する研究を既に始めていますが、先の長い研究です。 話がだいぶ大きくなりましたが、何か食べたいと感じる時は、体がなんらかの形で心に訴えているのだと考えることが出来ます。普段は、朝食は、シリアルに果物とヨーグルトに、様々なスパイスをかけて頂きますが、今朝は、体が欲する和食にしました。美味しいダシの効いたお吸い物に、納豆にちりめんを加えて、更にすり下ろした大根を加えることで、糸を引くこともなく美味しく頂けます。角切りの大根も混ぜたのは、食感にアクセントをつけるためです。とても美味しく頂きました。ご馳走さま。