個人的なアニメーションの重要作品
shogo_naka.iconの思い出など(↑タイトルとりあえず仮で。自分の名前入れるのがさすがに恥ずかしかったです…。個人のCosenseでやるべきかもとも…。(←THoA 第9回への参加を経て、ここで書いていく意義あるかもと思い直しました)Discordにめちゃくちゃlog通知がいっていることに気づき(皆さんすみません…)あらかじめ下書きは個人の方でやるようにしました。) ガンガン書き込んじゃってもらえたら嬉しいです!baku89.icon
そうさせてもらいます!ただしばらくなかなか手が回らなそうで、ちょっとずつやっていきたいと思います~shogo_naka.icon
https://youtu.be/9NMLiFcC91s?si=m0L5geysGZLmSLkP
山村浩二『頭山 /Mt. Head』 2002
2024/12/14の「カンヌ監督週間 in Tokio 2024」で数年ぶりに再見。改めてクオリティの高さ(特に撮影処理)に驚嘆。(おそらく尺の問題で上映されていなかった「カフカ田舎医者」(見直したい)があるから言い過ぎだと思うけど)今作で、撮影処理はじめ既存の映画的なこと(?)はやり尽くして(極めて)しまっているからこそ、以降の作品での様々な模索があるのでは?というような感想を持ちました(たぶんいまさらな)。上映された他の作品も、何度か観ていることも影響している気がするけど、よく理解できていないながらも以前よりどんどん楽しめるようになってきていると実感。shogo_naka.iconにとって山村さんの作品は『年をとった鰐』以降、いつも最新作が一番よくわからないかも…。『ゆめみのえ』のようなわかりやすそうな作品ですら今回初めてすっと入ってきた感あり。現状『とても短い』は全然理解できていない…。また見直せる機会を楽しみにしたい(作品個別にも、特集としても)。 トークにて、他の機会でも度々話されていることだと思いますが、山村さん=シネフィル=「アニメーションを作ろうという意識ではなく、映画を作ろうと思ってアニメーション作っている」
トークで思い出し。新千歳での『幾多の北』のトークがめちゃくちゃ良かった。内容思い出せたら追記したいです…。
2024/12/16追記 THoA 第9回後に、山村さんに直接『頭山』の画質に関連するお話を伺わせていただくことができました↓ 動画素材をスキャン(線画台撮影ではない)→光エフェクトは手描き素材→レタスでコンポジット(この時点でSD=640×480!!!)→アップコンでHD化した上でフィルム化(キネコ? 、当時の映画祭はフィルム上映必須だったとのこと)(確か応募の時点で、加えてデジベという選択肢もあったと思うけど山村さん的には画質的に選択肢になりえなかったかも?shogo_naka.icon)→そのフィルムを4KDCP化(=現在) 山村さん自身も元が640×480とは思えない画質になっているとのこと。特にHDアップコンの影響が大きかった印象で、フィルム化も相まってある種「魔法」がかかっている感ありとおっしゃられていたと思います(←ちょっと正確に記憶できているか自信ないです…)
ヒューマントラストシネマ渋谷が4K上映に対応しているのかどうか情報見つけられませんでしたが(おそらく2K上映)、たとえ2K上映だったとしても、shogo_naka.iconが体験した『頭山』の上映の中では過去最高に感じられた(完全に主観)。
YouTubeはmp4をアップロード。mp4時点で既に高圧縮だったこともあっての現状の低画質。YouTubeはVimeoと違いアップ後の差し替え不可である点が悔やまれるとのこと。悔やまれつつも現在の再生数がリセットされてしまうことを考えるとYouTubeへの高画質版上げ直しは考えていらっしゃらないとのことでした。
細川晋『鬼』
https://www.youtube.com/watch?v=rpzHb5clWkE
近藤聡乃『電車かもしれない』(2002)
おそらく最初に見たのはデジスタ。
その後、少なくともタマグラアニメ博2004でフル尺観ているはず。
センスが良すぎました…。
間違いなく音楽から発想されていると感じられつつ、作家性の強い独特の映像と合わさって新たなイメージが表現されている。(歌詞はほぼ拾っていない)
この頃からよく良いMVの条件だと言われていた印象だし、そう思います。
おしゃれ
この時期、自主制作アニメーションが「おしゃれ」という雰囲気は確実にあった←→テレビアニメ、ジブリなど。
shogo_naka.iconもそう思ってました…。
IFF2006の盛況ぶりにはその層の動員が影響していたと思います。(IFFで近藤さんの上映はなかったとは思いますが…) 確かタマグラは3年次にアニメーション授業( 好きな音楽に合わせて作る)があり、そこで初めて制作されたアニメーション作品。(片山雅博さんの授業)
ミュージシャンへの許可取りは事後(賞など話題になってから)だったはず。
この当時はそいう例が多数あって、そんなに問題視されていなかった記憶。(←勘違いかも)
2004年、クリストフ・シャルルさんは問題視されていた。
というかshogo_naka.iconは講評で怒られました。当該作品はJASRACに使用料払っていたけど、そういう問題じゃないと思い反省した記憶。(ミュージシャンにコンタクトを取らずに勝手に作って発表(学内)したのが問題だという理解)
早々に美術の世界に行かれた方というイメージでした。
↑などの印象と、映画祭で作品を観た記憶がないため。
もちろん実際のところは知りませんが、勝手に映画際方面のアニメーション作家として活動することには興味がなさそうな方というイメージを持っていました。(2004年のグループ展を一緒に観に行ったムサビの同級生の印象の影響も強くあると思います。彼も早くからアニメーションでいくつか賞を貰っていたけど別の道へ。グループ展で彼と近藤さんがアニメーションではなく、漫画とか絵画の話で盛り上がっていた記憶。他にも卒業後に学生時代とは別の道に進んだ同級生が数名思い浮かび、能力はあっても本人が望まないと…というのが強く印象に残ってます。当たり前なんですが…)
いつからか漫画家としての活動がメインになられたイメージ。
『A子さんの恋人』『ニューヨークで考え中』(あとNUUAMMのジャケット)
藤田 純平『BIBLIOMANIA』(タマグラアニメ博2004?)
https://youtu.be/NwoJLoQQ5Ig?si=nPp_QiL9lLN7GO7q
和田淳『鼻の日』 Hana no hi (Day of Nose), Atsushi Wada (2005)
講評担当は、山村浩二さん、森まさあきさん、すみません…あともうひと方が思い出せません…。数年前まで憶えたはずなのに…。(というか当時の記録がweb検索で全然でてこなくてびっくり)
shogo_naka.iconは同級生4人での共同作品で参加。
『鼻の日』の上映が始まると完全に場の空気が持っていかれるのが肌で感じられたのを憶えている。圧倒的。笑いもたくさん起きていたはず。上映で皆(大勢)で観るのが今作の最上の上映環境なのでは(今回見直してみて)。
講評は大絶賛の嵐。「ようこそこちら(作家)側へ」的な。実際そういうコメントがあったはず。むしろ一言目?
確か山村さん、噂は聞いていたけどようやく観れて良かった。(前年のASK?映像祭で別作品で大賞を受賞しているから?当時はその場に立ち会わないと作品観れなかった。YouTube以前?黎明期?)
デジスタで一部はすでに紹介されていた?少なくとも別作品は紹介されていた記憶。
アニメーションを教える美大の中では伝説のエピソードになっているっぽい?
センセーショナルなデビューの理由の一つ=一般大学で完全に独学で制作されていたから。
その後のご活躍は皆さんご存じの通り…。
https://youtu.be/X66nupOf95E?si=hgU-xgDSKtFosYfa
ひらのりょう『ホリデイ』(2011(2010?))
「イメージフォーラム・フェスティバル2011」で初鑑賞。
当時の会場は新宿パークタワーで、かなり広い会場だった。
THoA 第9回の土居さんのお話から、確か「600人規模、短編アニメ全盛期には立ち見が出るほどだった」とのこと。 2011はそこまでではなかったものの、けっこう客席埋まっていたような…。
スパイラルでやってた時期のIFF2018もそれなりにお客入っていた気がするけど確実に減少傾向にはあった印象
IFF2024は1プログラムのみ参加、折笠良『みじめな奇跡』が流れるにも関わらず、イメフォ規模でもけっこう空席あった記憶(確か平日)。
上映が始まると完全に場の空気が持っていかれるのが肌で感じられた記憶。←勘違いかも、少なくともshogo_naka.iconは序盤から完全に持っていかれた(はず、見直したい)。圧倒的。
確かプログラム(一般公募の内の一つ)の最後の上映だったような?上映後明るくなった時に会場がざわついていたような…。(やはり当時の記録が全然web検索で出てこない…)
上映後にその場ですぐ上映作家インタビューあり。ひらのさんの「わかりづらい作品だったかもしれないけど、この作品のことは全部説明できるので、いつでも何でも聞いてください」的なコメントが印象に残っている。
shogo_naka.icon心の中で「言葉では全くわからないけど、わからなくても全然わかります」と思った記憶。
いまの自分なら直接感想伝えると思う。
『ホリデイ』未だ予告編のみの公開のようで驚く。これがWebでは観られないなんて…。shogo_naka.iconはDVDを持っているはず…。
ざっと探した限りの土居さんの評(素晴らしい…)
後に知った過去作 『河童の腕』の時点で素晴らしい。全編視聴可能。 その後のご活躍は皆さんご存じの通り…。
榊原澄人 《Solitarium》(2015)
https://youtu.be/iQi3aMQXip8?si=2AwELm5NYxI1saaY
橋本麦 imai / Fly feat.79,中村佳穂 (2017)
公開当時、コマ撮り業界に激震が走った、はず。←完全に勝手な主観。当時はshogo_naka.iconは会社を辞めてコマ撮りのフリーになったばかりで、当時フリーで仕事もらっていた(通っていた)コマ撮り会社ではほとんどこの作品についての話はできなかった記憶。
麦さんのメイキングを読むまで麦さんが即興性を大切にする制作姿勢ということが全く理解できていなかった。(読んでからもしばらく勘違いしてた気も…。斜め読みしかしてなかった…?竹内泰人さんのコマドリルの記事のおかげでようやく理解できたという感じだったような…?)詳細なプレビズを先に作ってから撮影されていると思っていた。先にテクネの人力レンダリングの作品のイメージがあったせいもあるかも。 現在の麦さんの印象
いろいろな技術を使われてはいるけど、完全に「作家」のイメージ(この言葉でちゃんと表現できているか不安ですが…)
素直にアニメートすごいと思う(ただしshogo_naka.iconはほとんど自作でしかアニメート経験がなく、本業でアニメーターとして活躍されている方々には全く及ばない視点からの感想)
チマチマすごい
コマ撮り業界では、shogo_naka.iconは勝手に、溝口広幸さん、髙野真さん、小川翔太さんと同じような感じで見えている。アニメートにおいて即興性を大切されている(←完全にshogo_naka.iconの主観、されていそう。 というかコマ撮りアニメーターは皆さん基本的に即興性を大切にされるていると言えるか…(=ストレート・アヘッド)それでもこの3人は特にそう感じる+めちゃくちゃうまい)、ディレクションされている作品が素晴らしい(自分で手を動かす範囲が広い、ほぼ全てのパートを高いレベルでこなすことができるイメージ)、という点で。
Webに残ってるトーク全部面白い。
今日(2024/12/26)初めて聴きました…。頷くことばかりでびっくり…。特にレンズとアナログ偉い?の辺り。
https://www2.nhk.or.jp/learning/video/?das_id=D0024010282_00000 https://assets.st-note.com/production/uploads/images/14879847/rectangle_large_type_2_2257bcd44e99e16f96439a2b2659b337.png?width=2000&height=2000&fit=bounds&quality=85
大西景太『パッヘルベルのカノン』(2018)
Eテレ「名曲アルバム+(プラス)」での放送時から大好きな作品。(↑上記リンクは画質が悪いのが残念…)
ファミリー向けプログラムなので親子連れが何組も来ていたという記憶。
音楽の終わりの瞬間(映像はまだちょっと続く中)、子供が一人、思わず拍手。止める親御さん、とほぼ同時に、つられてまばらに拍手、が起きていたはず。最初に拍手した子が「なんで?いいじゃん」的なこと言っていたのを思い出しました。全然いいし、むしろ最高。
色々な理由から半泣きで上映を観ていたところ、上記の出来事で完全に涙腺決壊しました…。
↑shogo_naka.iconの最高の上映体験の内の一つ。
半泣きで観ていた理由
正直、個人制作の作品が大きなスクリーンに映し出されているだけで感動してしまうところがあります…。
おそらく個人制作の作品は、あの大画面で観られることを想定していないものが多いのでは。
なぜか、むしろそういう作品ほどグッと来てしまうところがある気がする…。
見え方かなり違う。
常連作家はまた違った意識を感じるものが多い気がする。かも…。
大きな画面を観るための目の機構(角度、ピント)の影響ある?=何かどでかい物を観ている感=shogo_naka.iconがお台場辺りの埋立地周辺の風景(高速道路、大きな建物、海など)を見るのが好きなのと似た感覚がある?
映画祭ハイ(これの影響大きそう。色々な方々と話せた+上映作品全て良くて完全にハイになっていた)
もともと思い入れのある作品だった。
この曲を使用した映像作品で好きなものがいくつかあった(後述)
にもかかわらず、この作品で可視化してもらうまで構造を全く理解していなかった。驚愕しました…。
もし子供の頃に観ることができていたら音楽観がかなり変わっていただろうなと思った。良い意味で。
これを幼い頃にみることができる子供たちがうらやましい。そして楽しみ。
ステレオ感がすごかった。(テレビにいくつかスピーカー繋ぎ変えて聴き比べた記憶)
3つのキューブのそれぞれ1つずつは、各々一人で勝手に自分の道を進んでいるだけなのに、それが一つの壮大な曲なっている様にめちゃくちゃ感動してしまう。
様々な作品、作家が集まった映画祭にちょっと重なった。というか重ねてしまいました…。
『パッヘルベルのカノン』が使用された好きな映像作品(3作あった気がするけど2作しか思い出せません…)
アダム・エリオット『ハーヴィー・クランペット』(2003)(思い出しました…、なんで忘れてしまっていたんだろうというくらいの作品…)
作品冒頭に使用されている。後述の『夢の島少女』の冒頭の使われ方ととても似ていると感じる。 アダム・エリオット
完全に主観で、アダム・エリオット以後、という作品群(世界線?)があると思い込んでいる。
『ハーヴィー・クランペット』を観るまで、コマ撮りでは「人間」を描くことはできないと思い込んでいた。
たしか観た時期はかなり遅く、2010年くらいにDVDで。『メアリー & マックス』(2009)の劇場公開(2011)よりは前だったと思います…。
人形やキャラクターの世界(アニメーションの)を通して、「人間の何か」を描くことしかできないと思っていた。
例えば川本喜八郎作品もまぎれなく「人間」のある一面を強く表現しているが、あくまで「人形の世界」を描くことを通して。「人形の動き」を指向していた方。
アダム・エリオットは「人間」を描くために、クレイアニメを用いている印象。
※正確には初期短編以降、クレイはあまり使われていない(ハーヴィーの段階で手とかの可動部のみ)。
監督は自作をクレヨグラフィー(クレイ+バイオグラフィ、伝記)と呼んでいる
何が違うのか、と思われそうだし、自分でもけっこう思う…。
なぜなら、そういう作品を観たことがなかったから。
子供向け(かわいい、ぬくもり、素朴さ)、コメディ(追いかけっこ)、ホラー、もしくはアートアニメと呼ばれるような作品(グロ、伝統的?)、しかないように思っていた。
ただ、なんとなくそれ以外のことがやれるんじゃないかという思いはあった…。
なにか違う気がするけど、あえていうならアダム・エリオットがやっているのは「ヒューマンドラマ」…。
アダム・エリオット以後の作品(ただ自分の好きな作品をカテゴライズ?して意義付けたい気持ちが大きそう…)
ウェス・アンダーソン『ファンタスティック Mr. Fox』(2009)
マーク・ジェイムス・ロエルズ&エマ・ドゥ・スワーフ
『Oh Willy…』(2012)
ニキ・リンドロス・フォン・バール
あとたぶん世の中的には同じ感じに見なされるのかな?という作品。(メモ的に…)
Suzie Templeton『Peter and the Wolf』(2006) 内容ほとんど憶えていないし、90年代の作品だと思ってた…。
こちらの作品の記憶かも↓
とても好きな場面たくさん(特に飛行機内)あるけど、いまひとつ内容が自分に入ってこない感。
ある側面では現時点での到達点とも言えるような作品だと思う。
けど思うところあって今のところフェイバリットには挙げられない。
どちらの作品も素晴らしいと思う
映画として
アニメーション映画祭でグランプリという評価にどうしてもひっかかってしまう。
全てを完璧にコントロールするためにアニメーションを用いている監督、という印象。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇』を観た時の感想として、庵野秀明はもうアニメーションやらなそう、と思った。(すぐにやっても驚かないだろうとは思いつつ)なんとなくそれと逆の印象…。
エドガー・ライト『ベイビー・ドライバー』(とても好き)のメイキングを見て、反射的にこれはもはやアニメーションでは?と思ったけど、やっぱり映画って感じがする。ちゃんと説明できないけどこれとも印象が異なる…。
新千歳2024で一番好きだったかもしれない、Jan Saska『Hurikán』は、『ベイビー・ドライバー』とか『カウボーイビバップ』的なものを感じた。こっちはアニメーションって感じした。 書いていく内にNicolas Keppensもアニメーションとして評価されているのは全然良いのでは、と思ってきたかもです…。
実写ではできないことをやっているとは思うから。
ひっかかり、は「完璧にコントロールしようとしている」という印象に対するものかも…。
アダム・エリオット『かたつむりのメモワール』先行上映のトークにて
脚本重視の制作スタイル
アニメーションの良い点は「神」のように世界を作れるから
↑通訳の方の話し方だと冗談ではなく本心っぽかったし納得
ただ、初期短編から「あまり動かさない」「造形作り込み過ぎない」などの制限を意識的に設けていた。そうすることが、表現したいことを描くのに最も適していたから。そういうことの中に、完璧にコントロールはしたくない的なことが含まれていたような…。
『ハーヴィー・クランペット』DVDには全作品オーディオコメンタリーが付いていて割と詳しく語られていたはず。
『ハーヴィー・クランペット』のみメニューにはなかったきがするけど副音声、副字幕で視聴可。
英語版?のwikipediaによると海外版の『メアリー&マックス』のブルーレイにもオーディオコメンタリーが付いていてとても面白いみたいだけど、残念ながら国内版にはなし。 クオリティ高すぎる
実写みたい
と感じるのも今だけかもという予感も
過去の経験から。最先端は悪い意味での「実写みたい」(または「CGみたい」)に感じがち。
画作り素晴らしい(特にカメラ位置、アニメートのこと考えずに、まるで実物大の空間の中でアングル探ったんじゃないかくらいに感じた、田中さん曰く、メイキング見るとセットがかなり大きいとのこと。メイキングまだ見れてない…。)
照明も素晴らしい…。
造形も…。本物みたいだった記憶。
唯一、終盤の車内の窓外の風景の合成感が気になった(ボケの中のカラーバックを抜いた時みたいなエッジ感)
むしろわざとスキを作った?
大林宣彦の合成感の美意識とは異なると感じた。
代表作ほぼ観れておらず、『この空の花 -長岡花火物語』の朧げな記憶からの印象。
またいつか観直して、その時の自分がどう感じるか確かめたい。
「完璧にコントロールしようとしている」について
アニメーションって基本的にはそういうものでは?
本当に作品の隅々にまで気を配られていると感じる
特に色(各カット心象優先の照明の色、線の紫)
時間感覚(11分あっという間)
ボケ
一番好きなのはハイライトの輝き具合。
「完璧にコントロールされている」と感じるし、そのことに全くマイナスイメージはない…。
じゃあ、Nicolas Keppensは対するひっかかりは、凄すぎて受け入れたくない、とか…?
と比較して、アニメーションならでは(?)の誇張や飛躍がほしいということかも。(もちろんないとは思わないけど)
ちょっと記憶に自信がなく、そのうち見直したいと思っていたのですが、こちらによると記憶違いではなかったようです。余計に見直したくなりました…。 冒頭の字幕シーンと1:09:35辺りのシーンで使用。
上記と、19:59辺りの友川カズキさんの出演シーンが見どころだと思っています。 友川さんは一つ前の佐々木作品『さすらい』にも出演。その後の友川さんの良さの方向とは全く違う、とても素朴で良い曲を歌っていた記憶。終電の風景の歌。見直したい。
『さすらい』には遠藤賢司さん『カレーライス』の演奏も風景も。
あと、9:33の横倉健児のシーンも良い。単純にこの人の存在感、佇まいが好きすぎるだけです…。 作品全体としては色々な意味で、今はもう作れない、受け入れられないのでは?と思ってしまいます…。
shogo_naka.iconは心境的に通して見直すことが難しいです…。
佐々木昭一郎
今年の夏(2024年6月14日)に88歳で亡くなられました。
脚本を決め込まずに、短いプロットだけ用意して撮影に臨むスタイル。
時には主役とカメラマン二人だけで撮影
カメラマンの葛城哲郎さんの手持ちカメラがとても良い。
確か広角めのレンズを使うのが信条だったはず。広角=当時としては、かも?
良い役者(モデル)が見つかるまで作らない主義
初期数作が海外で大きな賞など高評価を受け、NHK内でも特例的に自由に創作できる立場だった。
↑どうやら間違い。ご自身によるこちらの文章によるとNHK内の無理解にずっと苦労されていたよう。 『パッヘルベルのカノン』についての記述も。『夢の島少女』ON AIR後に爆発的に流行った。(本当?)
1960年NHK入局、ラジオドラマの演出家としてキャリアスタート。
コメット・イケヤ(1966年8月31日、NHK東京「FM名作劇場」) - ラジオドラマ。寺山修司脚本。イタリア賞ラジオドラマ部門グランプリ。 『夢の島少女』冒頭の文章が大好きで、昔その文中の「逸失物」が気になって検索したところ、こちらがヒット。寺山修司との影響関係が深い?いつか寺山修司の映像作品も見直したい…。 shogo_naka.iconは2003年頃にムサビの今野勉さんの授業で見せてもらって知りました。 独自の制作スタイルを「ドキュドラマ」と呼んでいたと教えていただいた記憶。
モキュメンタリーという言葉を割と最近知りました。授業受けてた当時はあまり浸透してなかった?今野さんはあえて区別していた?フェイクドキュメンタリーとは違うと言及されていたかも…。 作品はほぼソフト化されておらず、教授室に行って数作品ビデオを借りてダビングさせていただいた。
2004年頃、初期佐々木作品の音響効果を担当されていた織田晃之祐さんの授業「音響学?」を履修。
2004年頃にムサビの授業にゲストとしていらしゃった。良く知らない先生の未履修授業に潜った記憶。
2006年、日本映画専門チャンネルで全作品放送+インタビュー特番「映像の詩人・佐々木昭一郎 〜映像の夢、音の記憶〜」放送。(全作、DVD(多分SD解像度)にしてあるはず)
番組で大勢の映画監督が影響を表明されていた。
是枝裕和、岩井俊二、塚本晋也は薄っすら記憶にあったけど、こちらによると河瀨直美も。 shogo_naka.iconは勝手に庵野秀明も絶対影響受けているはず、と思い込んでいる。
番組放送時に、確か初期3作『マザー』『さすらい』『夢の島少女』リマスター。リマスター前と両方放送され、リマスター前の方が圧倒的に良いと思った記憶だけがあるものの、現在YouTubeに上がっている「夢の島少女」がどちらのバージョンかわかりません…。(字幕テロップの感じからたぶんリマスター版…)
一時期Webで観れたようだけど今は観れなくなっているよう…。落ち着いたら絶対観ようと思っていたのにすごく残念…。
当時、内容よくわからなかったけど、「このルック(動きも含めて)を達成できているだけで最高」という感想を持った。
映画祭のバスツアー中にある作家さんにこの感想を話したら「海外だと割とよくある」と言われ驚愕したけど、「ルック=ファッション」と伝わってしまったということがわかり安心した。バスが目的地に到着してしまい、映像のルックについての話はできなかった…。
随時、ゆっくり更新していきたいと思ってます。