【国語】オンデマンド授業のいろは①
1.オンデマンドのメリットhttps://gyazo.com/3dfaaf4d5668886fed1fe64b43be8f75
① 時間に縛られず、都合のよい時間に学べる。
② 他の生徒の発言等に惑わされず、じっくりと自分のペースで学べる。
(ちなみに オンデマンドのデメリットは上記①・②の裏返しとして「その場での他の生徒との意見交換や質問といったライブ感には欠ける」、また、「じっくりと考えた結果 よからぬ方向へと考えをめぐらす」可能性も?)
2.オンデマンドの授業案 い・ろ・は
水色の文字はリンクになっています。
下にスクロールしても順に閲覧できます。
案 い:ロイロノート・スクールを用いた「和歌 付け句」体験
〈目的〉
他の生徒が作った句をヒントに 自分の句を付ける学習を通じて、ことばのもつさまざまな意味に気づく。
併せて、近代短歌や俳句のルーツである和歌や連歌についての知識を得る。
〈準備〉
・学習の手順を示したプリントを、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・和歌や連歌についての解説動画を、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・ロイロノート・スクールに提出箱を作っておく。
〈手順〉
① 生徒が 解説動画を視聴し、知識を得る。(下記 参考。またGoogleフォーム等で理解度チェックを入れるとよいでしょう。)
百人一首2「和歌の修辞技法」
https://youtu.be/c2NTUvWtNV0
② 生徒が 各自、五・七・五(上の句)を詠み、カードに記入し、ロイロノート・スクールの提出箱に提出する。
(上の句を詠むにあたり 教員が「テーマ(例:春・恋など)」を示してもよいでしょう)
【①②で3日間くらい】
③ 教員が 生徒の提出してきた 五・七・五(上の句)をチェックし、シャッフルしてそれぞれ作成者以外の生徒に送る。
④ 生徒が 送られてきた 五・七・五(上の句)をヒントに 七・七(下の句)を付けて、和歌に仕上げ、カードに記入し、ロイロノート・スクールの提出箱に提出する。
【③④で3日間くらい】
⑤ 教員が 生徒の提出してきた五・七・五・七・七(和歌)をチェックし、作成者の2名の生徒と 直接 作成に関わっていない1名の生徒に送る。
* 各生徒は「自分が上の句を詠んだ和歌」「自分が下の句を付けた和歌」「自分は上の句にも下の句にも関わっていない和歌」の3首を目にすることになる。
⑥ 生徒が 教員から送られてきた3首の和歌を眺めて、意見カードを書く。意見カードの記入事項は下記のとおり(案です。ご自由にアレンジしてください)。
【⑤⑥で3日間くらい】
・自分が上の句を詠んだ和歌→付けられた下の句は自分の予想と比べてどうか?
・自分が下の句を詠んだ和歌→下の句で表現しようとしたことを具体的に説明すると?
・自分が関わっていない和歌→どのような情景・心情を表していると感じたか?
〈評価〉
① 上の句、下の句を理解し作業に取り組めたか
② 意見カードに自分の意見を書き込めたか
③ それぞれの提出物を〆切に間に合うよう提出できたか
〈備考〉下記のような学習活動もロイロノート・スクールを使えば簡単です!
① クラス全体で作品を共有する(ロイロノート・スクールには「回答共有する」という機能あり!)
例:クラス全体で作品を共有し、よい作品を選ぶ(カードで投票)。優秀作品に選ばれた和歌を詠んだ生徒(2名)が作成意図を発表する。
(互いの思いが 実はズレていたり? ギャップがある作品のほうが印象に残る?)
② 文字だけでなく写真を取り入れる(ロイロノート・スクールには「写真」の取り込み機能あり!)
例:上の句を詠む際に 各生徒が上の句のイメージに合う写真を選び、上の句のカードに添付する。
(下の句を付ける生徒にイメージが伝わりやすくなり、和歌として整いやすくなる? 逆に「ギャップ」感はなくなるかも?)
③ HRの要素を組み込む(まだ互いに顔も人となりもよくわかっていないクラスでも、ロイロノート・スクールが生徒同士の仲を取り持ちます!)
例:上の句を詠む際に 各生徒が自己紹介を上の句のカードに追加して書く。
(下の句を付ける生徒に何が伝わるでしょう? 実際に2人が顔を合わせた時の反応が楽しみですね?)
案 ろ:ロイロノート・スクールを用いた「問題演習」
〈目的〉
自分のペースでじっくりと問題と向き合い解答するだけでなく、他の生徒の解答との比較を踏まえた教員からの適切なフィードバックを通じて学びを深める。
優れた解答を提出した生徒自身に解説を任せる機会を設けることで、当該生徒に自信を持たせるとともに他の生徒にもよい刺激を与える。
〈準備・手順・評価、その他は、下記を参照〉 (ロイロ超スクールforティーチャー第2回(2020.5.1)国語の内容に同じです。)
https://drive.google.com/file/d/1RnA0scK6DHAhMpfJwJD7sZpcSsrwVQ_3/view?usp=sharing https://gyazo.com/21cc3d379b5bd665b9920dedee8f25fc
案 は:ロイロノート・スクールを用いた「小論文学習」
〈目的〉
シンキングツールを用いて 生徒自身が 自分で頭の中を整理する学習活動を通じて、論理的に整った小論文を書くための準備とする。
また、この取り組みを通じて論理の展開を 具体的に使える知識として身につけることができれば、評論文の読解学習においてポイントを
的確に把握する力をも伸長できる。
〈準備〉
・学習の手順を示したプリントを、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・小論文のテーマに関連する動画を、ロイロノート・スクールを用いて生徒に送る。
・ロイロノート・スクールに提出箱を作っておく。
〈手順〉
① 生徒が 小論文のテーマに関連する動画を視聴し、知識を得る(Googleフォーム等で理解度チェックを入れるとよいでしょう)。
② 生徒が 教員指定のシンキングツールを用いて、動画の内容を整理する(必要に応じてウェブサイトを検索し 材料を補わせるとよいでしょう)。
【①②で3日間くらい】
例:少子高齢化問題について
a.動画(下記 参考。必要に応じてウェブサイト検索も)から得た知識(問題点)をXチャートやYチャートで分類
人口減少と少子高齢社会
https://www.youtube.com/watch?v=gldJMnR4bqM
b.aで分類した問題点を、ピラミッドチャートを用いて 解決の難しさ→易しさ で分類
③ 教員が 生徒の提出してきた 各チャートをチェックし、作成した生徒に返却する。
④ 生徒が 返却された 各チャートをヒントに「序論」「本論」「結論」のメモを各1枚(計3枚)のカードに書き込み、ロイロノート・スクールの提出箱に提出する。
【③④で3日間くらい】
⑤ 教員が 生徒の提出してきた「序論」「本論」「結論」のメモカードをチェックし、作成した生徒に返却する。
⑥ 生徒が 教員から返却された「序論」「本論」「結論」のメモカードを見て、小論文を書く。
【⑤⑥で3日間くらい】
〈評価〉
① テーマを理解できているか(XチャートやYチャートの書き込みで確認)
② 「序論」「本論」「結論」の組み立てができているか(「序論」「本論」「結論」のメモカードで確認)
③ 「序論」「本論」「結論」のメモカードから適切な日本語で小論文に仕上げることができているか
(「序論」「本論」「結論」のメモカードと小論文とで確認)
* それぞれの提出物を〆切に間に合うよう提出できたか
〈備考〉下記のような学習活動も豊富なシンキングツールを取りそろえるロイロノート・スクールにお任せください!
手順②で どのシンキングツールを使ってもよい と指示し、生徒がそのツールを選んだ理由もカードに記入し 提出させると、
テーマについての生徒の思考プロセスが明らかになる。(これも 授業の題材のひとつになるのではないでしょうか?)
このページの作成者
山科祐一 (親和中学校・親和女子高校)
森田崇弘 (近畿大学附属中学校・高校)
米田俊彦 (愛徳学園中学校・高校)
井上未由希(大妻多摩中学校・高校)
楪紗希 (クラーク記念国際高校・福岡校)
松本久実子(福岡第一高校)