肝腎症候群
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! 500mg/dayを超えるたんぱく尿や尿潜血,腎の画像的異常所見はあってはならない
! 原因は肝性IgA腎症が多い。
* 肝臓 57巻3号 117-124 (2016) アルコール性肝硬変の一例 門脈圧亢進,低アルブミン血症,出血,利尿 → 有効循環血液量減少
→ 腎皮質の血管機能的攣縮 → 腎内血流分布異常 → 腎機能低下
細菌感染,消化管出血,腹水排液,手術 → 肝腎症候群1型 → 多臓器不全
□ 2週間以内にCreが2倍以上となって2.5mg/dlを超える場合を1型 → 予後超不良
Cf,肝腎症候群2型
肝機能代償不全 → bacterial translocation → 蜂窩識炎性胃腸炎 → 死亡
□ 消化管に発生する蜂窩織炎は稀で肝疾患が誘因と成る
肝硬変 → 門脈圧亢進 → 腸管浮腫 → 局所免疫低下 → bacterial translocation
→ 肝網内系機能低下 → bacterial translocation
外傷,熱傷,急性膵炎,炎症性腸疾患 → bacterial translocation
□ bacterial translocationは腸管内の常在菌の腸管外移行現象+反応性高サイトカイン血症
* 日消誌 2016;113:263-272 化膿性肝膿瘍の1例
! PPI内服の低酸状態+糖尿病,高齢,消化器癌により口腔内常在菌が上部消化管から侵入する可能性がある。
B型肝炎
病期 肝炎 血中
DNA量 HBs抗原 HBs抗体 Hbe抗原
非感染者
非感染者:すべて陰性
予防接種失敗
予防接種成功
急性肝炎
慢性肝炎
HBV既往感染(臨床的治癒状態):HBs抗原陰性 hBc抗体ないしHBs抗体陽性
De novo B型肝炎:HBV既往感染で免疫抑制によりHBVの再活性化重症肝炎状態。
! 臨床症状の無い場合 無症候性PBCを考えること