慢性非化膿性破壊性胆管炎
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肝内小型胆管(小葉間胆管、隔壁胆管)の周囲に高度のリンパ球、形質細胞浸潤を認めます。
慢性非化膿性破壊性胆管炎(chronic non-suppurative destructive cholangitis:CNSDC)を認めます。 小葉間胆管の消失を認めます。
CNSDCとはいえない胆管炎を認めます。
門脈域内に非乾酪化型の類上皮肉芽腫を認めます。
慢性胆管炎:グリソンの胆管にリンパ球が乗っている
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CNSDC:CK7染色で不完全な胆管を認める(リンパ球浸潤により胆管が追えなくなる)
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胆管消失:CK7染色陽性像が独立したグリソン内に認められない
胆管炎の活動度Cholangitis activities
CA0(no activity):胆管炎無し or 軽度胆管上皮障害
CA1(mild activity):軽度ではあるが明瞭な慢性胆管炎を1カ所以上にみる
CA2(moderate activity):軽度ではあるが明瞭な慢性胆管炎を2カ所以上にみる
CA3(marked activity):CNSDCを1カ所以上にみる
* 第110回日本病理学会総会 W4-2 自己免疫性肝炎と類縁疾患
胆管炎のみでは確診できない
オルセイン染色や胆管消失があれば確定診断