ヘモクロマトーシス
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○ Hemochromatosis
肉眼的に濃い褐色調の鉄さび色の肝臓です。肝細胞は変性、壊死がみられ、門脈域周囲から線維化をきたしています。
遺伝性ヘモクロマトーシス
* 肝臓 58巻8号441-447(2017) 肝細胞癌を合併したフェロポルチン病B型の1例 → HCCを合併したら症例報告可能
! 常染色体劣性遺伝4つ(HFE- HJV- HAMP- TfR2-)と常染色体優性伝1つ(SLC40A1-フェロポルチン病)
○ Marked hemosiderin deposition,compatible with hereditary hemochromatosis, moderate fibrosis with lobular disarray
○ Marked hemosiderin deposition,compatible with hereditary hemochromatosis,macronodular cirrhosis
汎小葉性に肝細胞へのヘモジデリン沈着をみます。小葉(再生結節周辺)で強い傾向があります。肝細胞内で褐色顆粒として認められます。肝細胞内に大量の鉄沈着を認め,鉄染色で青色を示しています。
! 遺伝性(一次性)の場合、肝細胞への沈着が目立ち、肝硬変へ移行する
! 鉄剤投与や輸血などの場合、最初はクッパー細胞や門脈域に沈着し、線維化や肝硬変への移行は少ない
茶褐色顆粒鑑別:リポフスチン顆粒、胆汁
! マルチエコー収集のIDEAL-IQ法を用いて撮像後、T2*減衰の差をR2*mapping(R2*=1/T2*)として作製する
肝実質のびまん性高信号が認められ、平均R2*値は約500Hzになる。治療後は300Hzまで低下した。